「私は君よりもサッカーを知っている」モウリーニョが記者に激怒

2016年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

モウリーニョ、PKの判定には「ノーコメント」。

記者からの鋭い質問に対して感情を露わにしたモウリーニョ。 (C) Getty Images

 12月4日(現地時間)、プレミアリーグ14節でエバートンと対戦したマンチェスター・Uは、1-1で引き分けた。
 
 マンチェスター・Uは42分にズラタン・イブラヒモビッチの鮮やかなループシュートで先制に成功するが、その虎の子の1点を守り抜くかと思われた87分、2分前からピッチに立ったマルアン・フェライニがPKを献上。これをレイトン・ベインズに難なく決められ、ドローに持ち込まれた。
 
 その試合後の会見でマンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督は、記者からの質問に苦言。英メディア『BBC』などが報じている。
 
 記者との質疑応答でPKを献上したマルアン・フェライニの投入理由を問われたモウリーニョは、「どういう意味だね? 私は君よりもフットボールをよく知っているつもりだが?」と、記者に皮肉を言ったうえで、次のように答えている。
 
「エバートンはもはやパスを繋いでくるチームではない。全てがダイレクトプレーだ。GKもダイレクト、アシュリー・ウィリアムスもダイレクト、フネス・モリもダイレクト。全てがそうだ。チームが劣勢なら、なおさら強度の高いダイレクトプレーをしてくる。身長2メートルの男(194センチのフェライニのこと)がいれば、最終ラインの前でチームに貢献できるはずだ」
 
 また、PKの判定についてモウリーニョは、今シーズンにレフェリーへの抗議で二度の退席処分を受けているせいもあってか、「見ていないし、ノーコメントだ」とした。
 
 チームは3戦連続ドロー(全て1-1)と引き分けが続く状況だが、「過去2、3シーズンとは大きく変わっている」と試合内容に満足感を示したモウリーニョは、チームへの批判的な報道に「私のチームが手堅いプレーをして試合に勝ち、タイトルを勝ち取っても周囲は素晴らしいとは言わない」と不満を口にした。
 
 苦戦が続くマンチェスター・Uは、14節終了時点で首位チェルシーと13ポイント差の6位。早くもリーグ優勝は風前の灯に近い状況となっているが、はたしてモウリーニョはどのようにチームを立て直していくのか。その手腕に注目したい。
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