清武獲得の有力候補とされたデポルティボが「リスクが高すぎる」と否定! しかし、セビージャ残留はいまだ不透明

2016年11月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

サンパオリは清武への信頼を口にするも…。

バレンシア戦では10試合ぶりにピッチに立った清武だが、その試合をトップターゲットと噂されるバッカが観戦に訪れていた。 (C) Getty Images

 この冬に移籍する可能性が報じられているセビージャの清武弘嗣について、その有力な移籍先候補の一つと報道されたデポルティボに獲得意志がないこと分かった。スペイン紙『ラ・オピニオン・ア・コルーニャ』が報じている。
 
 新たなFWの獲得を検討しているというセビージャは、その獲得候補としてミランに所属するカルロス・バッカをピックアップしたが、EU圏外枠を空けるために清武をレンタルという形で放出する考えがあり、その移籍先として、スペイン紙『カナル・スール』はデポルティボの名前を報じていた。
 
 しかし、『ラ・オピニオン・ア・コルーニャ』は、「ブランキアズール(青白の意で、デポルティボの愛称)の、日本人のアタッカー獲得を否定」と伝えたのだ。
 
 デポルティボに対して、清武について問い合わせたという同紙は、「デポルティボはこの冬にストライカーとサイドアタッカーの獲得をしたいようだが、清武には興味がない」とし、その理由については「日本代表でのプレーに依存し、高給取りであり、EU圏外枠を使う必要があるためリスクを負う」と報じた。
 
 さらにセビージャの指揮官ホルヘ・サンパオリも、11月26日(現地時間)のバレンシア戦で、10試合ぶりにピッチに立って45分間プレーした清武について、「このチームで重要な存在になることを望んでいる彼を、我々は信頼し続けている」と称えている。
 
 しかし、その試合中、イタリアでミランが試合を行なっていたにも関わらず、獲得が噂されるバッカの姿が中継カメラに収められ、スペイン紙『マルカ』が「バッカがサンチェス・ピスファンに!」という見出しでさっそく報じるなど、加入1年目ながら清武の動向はいまだ不透明と言えるだろう。
 
 移籍か、残留か――。いずれにしても、清武の動向は『EU圏外枠』が鍵となっていきそうだ。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事