【2015→16入場者数増減ランク】あの降格クラブが川崎を上回る3位! 新スタの威力十分のG大阪が1位に

2016年11月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

第1ステージ終了時点では-1092人。名古屋は残留争いで大きく観客が増加。

最終戦の湘南戦ではホーム側スタンドを埋め尽くした名古屋サポーター。2000年代では名古屋のクラブ史上2番目の観客動員数を誇った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグの2016年シーズンは浦和レッズが年間1位を獲得してレギュラーシーズンが終了。11月23日からはチャンピオンシップが開幕し、浦和レッズと準決勝を勝ち上がった年間3位の鹿島が決勝で激突する。
 
 そんななか、本稿では昨季と今季にJ1所属の15クラブを対象にホーム戦の「1試合平均観客動員数」をチェック。2015年シーズンから今シーズンにかけて、各クラブの入場者数の増減をランキング化した。
 
 1位は今年、吹田サッカースタジアムが完成し、収容能力が格段に向上したG大阪。1万人近く観客が増加した。意外なのは3位に食い込んだ名古屋で、2000年以降では初優勝を飾った2010年の19,979人に次ぐ多さとなった。終盤戦にヒートアップした残留争いや闘莉王の復帰といった話題がファンをスタジアムにひきつけたようだ。事実、第1ステージ終了時点では-1092人だったのが、シーズンを通してみると、+1,489人と大きく増加した。
 
 一方、年間1位を獲得した浦和は、集客数は断トツの1位を記録したものの、昨季よりも微減。ACLと2ステージ制による過密日程の影響により平日開催が増えたことが影響したようだ。
 
 また4月5日火曜日のナイター開催だったACLのグループステージの浦和対広州恒大戦で、今季平日開催最多の3万人台を記録。6月22日の水曜開催だったFC東京戦(2万4368人)よりも多くの人が足を運んでおり、ファンやサポーターの志向にも変化が見られた。

 浦和やACL組に限らず、今季は5月の段階からナイター開催が増えたことも、観客数が伸び悩んだ要因のひとつに挙げられそうだ。選手のコンディション最優先を掲げる「プレイヤーズ・ファースト」を果たしてどこまで重視すべきかも、今後の課題になる。

 2017シーズンからは、各クラブが試合開始時間を設定できる予定である。どのような「戦略」を立ててひとりでも多くの人にスタジアムまで足を運んでもらうのか――。それぞれの知恵と腕の見せどころになる。
 
【2015・16年/1試合平均入場者数・増減ランキング】
 
■1位 ガンバ大阪
1試合平均入場者数の増減:+9,343人
15年:15,999人/16年:25,342人
 
■2位 鹿島アントラーズ
1試合平均入場者数の増減:+2,680人
15年:16,423人/16年:19,103人
 
■3位 名古屋グランパス
1試合平均入場者数の増減:+1,489人
15年:16,240人/16年:17,729人
 
■4位 川崎フロンターレ
1試合平均入場者数の増減:+1,137人
15年:20,999人/16年:22,136人
 
■5位 ヴィッセル神戸
1試合平均入場者数の増減:+753人
15年:16,265人/16年:17,018人
 
■6位 ベガルタ仙台
1試合平均入場者数の増減:+543人
15年:14,924人/16年:15,467人
 
■7位 柏レイソル
1試合平均入場者数の増減:-190人
15年:10,918人/16年:10,728人
 
■8位 横浜F・マリノス
1試合平均入場者数の増減:-217人
15年:24,221人/16年:24,004人
 

次ページ年間1位の浦和レッズは、ACLと2ステージ制による平日開催の増加が影響。

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