岡崎の献身的プレーも実らず…レスターはワトフォードに屈して今季初の連敗

2016年11月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

立ち上がりから点を奪い合う激しい展開に。

プレミアリーグらしい激しいマッチアップが随所で見られた試合の中で、懸命なプレーを続けた岡崎。 (C) Getty Images

 11月19日(現地時間)、ワトフォードのヴィカレイジ・ロードでプレミアリーグの12節、ワトフォード対レスターが開催された。
 
 インターナショナルウィーク明け、最初の試合でレスターのラニエリ監督は、前節のWBA戦でベンチスタートだったヴァーディーが先発に復帰させ、注目の岡崎と2トップを形成させた。。
 
 その試合は開始早々の32秒(記録は1分)でいきなり動く。
 
 左サイドを個人技で突破したペレイラがクロスボールをボックス内に送ると、中央のディーニーが頭ですらすと、キャプーがダイレクトボレーでネットを揺らしたのだ。
 
 出鼻を挫かれたレスターは自陣でのミスを連発すると、再びペレイラの個人技に屈して追加点を奪われる。
 
 12分、左サイドからペナルティーエリア内に切り込んだペレイラが右足で果敢に狙うと、ブレーキの利いた鮮やかな軌道のボールはゴールへと吸い込まれた。
 
 立て続けに失点を喫したレスターには暗雲が立ち込めたが、代表戦で得点して波に乗るヴァーディーが個人技から得点を呼び込む。
 
 15分、岡崎のコンビネーションから左サイドを打開したヴァーディーが、相手CBブリトスに倒されてPKを奪取。これをマハレズがど真ん中に難なく蹴り込んで1点を返したのだ。
 
 序盤から大きく展開した試合は25分を過ぎてから落ち着きを見せると、互いにコンパクトな守備でボールを激しく奪い合う流れになった。
 
 プレミアリーグらしい肉弾戦の応酬となるなかで、岡崎も懸命なチェイシングとシンプルなポストプレーで奮闘する。33分にはキャプーの単独突破を身を投げ出してブロックした(結果はファウルになった)。
 
 後半に入っても激しくボールを奪い合う展開の中で、主導権を握ったのはレスター。素早い縦へのカウンターから敵陣へと攻め込んだ。
 
 そんなレスターの出方を見て、ワトフォードは自陣の人数を増やして対応。64分にはショートカウンターからペレイラがヘディングシュート見舞ったが、これはレスターGKのツィーラーが死守した。
 
 ポゼッションを高めながらも、相手のフィジカルを利した守備を前に攻め手を欠いたレスターは、68分にシュラップとグレイをフクスと岡崎に代えて投入。同時に布陣を4-2-3-1に変更。
 
 78分にもFWのムサを投入したラニエリの交代策によって前線が活性化したレスターは、疲労の色を濃くなるホームチームを自陣に釘付けする。
 
 79分にはセットプレーの流れから攻め残ったフートが、ペナルティーエリア内でシュートを放つも、相手CBプレードルにブロックされて決定機を逸した。
 
 85分過ぎから完全に5バックにして、逃げ切りを図るワトフォードに対して、サイドアタックで攻め立てるレスターだったが、頼みのヴァーディーも巨漢DFたちのマークに苦しんでターゲットマンとしての役割を全うできなかった。
 
 結局、試合は2-1でワトフォードが勝利。前節もWBAに惜敗していたレスターは、これがプレミアリーグでは6敗目。今シーズン初の連敗を喫し、11月22日のチャンピオンズ・リーグのコペンハーゲン戦に向けて、嫌な黒星となった。
 
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