【Jユースカップ決勝】FC東京U-18が大逆転で3度目の優勝!! 久保が決勝アシスト!!

2016年11月19日 高校サッカーダイジェスト編集部

久保投入で流れを変えて一気にペースアップ!!

鮮やかな逆転劇で2冠を達成したFC東京U-18。無類の勝負強さを発揮した。写真:川端暁彦

 11月19日、2016Jユースカップの決勝がヤマハスタジアムで行なわれ、FC東京U-18がサンフレッチェ広島ユースを0-2からの大逆転劇で制し、7年ぶり3回目の優勝を飾った。
 
 立ち上がりからペースを掴んだのは広島。FW山根永遠(3年)を急先鋒に激しいフォアチェックでFC東京を自陣に押し込み、28分、勢いのままに均衡を破る。ゴール前20㍍の位置にこぼれてきた球をMF松本大弥(1年)が豪快に右足でインパクトし、ゴールネットに突き刺した。FC東京はMF平川怜(1年)の展開力、半谷陽介(3年)と松岡瑠夢(3年)の2トップの突破力を軸に反撃を試みるも詰めが甘く、ゴールには至らない。すると広島は前半アディショナルタイムに加点。MF藤原慶人(3年)のシュートがDFに当たってコースが変わり、鋭く呼応した山根が押し込んでリードを広げた。
 
 今大会で初めて2点のビハインドを背負い苦境に立たされたFC東京は、後半頭からFW久保建英(中学3年)を投入。雨足が強くなるにつれてチーム全体の活動量が増し、後半に滅法強い本領を発揮していく。まずは50分、MF生地慶充(3年)のパスに抜け出した松岡が1点を返すと、さらにその3分後には2トップのコンビネーションからPKを獲得。これを半谷がきっちり決めて、瞬く間にスコアをタイに戻した。
 
 一進一退の攻防戦は延長戦へ突入。延長後半3分、広島はCKから藤原が強烈なヘディングでゴールを狙うも、ゴールライン際でFC東京の右SB岡庭愁人(2年)がスーパークリア。するとその4分後、敵のミスを突いた久保が単独ドリブルでバイタルエリアに持ち込んで相手3選手を引き付け、絶妙なタイミングで左へパス、これを走り込んできたMF荒川滉貴(2年)が冷静にゴールに流し込み、逆転弾を決めた。
 
 試合はこのままタイムアップ。FC東京の佐藤一樹監督は「感動と感謝、このふたつに尽きます」と語り、見事にチームを束ねた主将のCB蓮川壮大(3年)は「また気を引き締めてプレミアリーグに備えたい。年間目標の3冠を目指します」と意気込んだ。
 
 トップチームとの兼ね合いで、広島がDFイヨハ理ヘンリー(3年)とMF川村拓夢(2年)、FC東京がDF岡崎慎(3年)とMF鈴木喜丈(3年)と中軸を欠くなか、クラブユース界の東西横綱によるまさに総力戦。この大一番をモノにしたFC東京が夏のクラブユース選手権に続き、2冠を達成した。
 
 
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