【W杯南米予選】メッシの獅子奮迅の活躍で窮地のアルゼンチンが、難敵コロンビアに快勝!

2016年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

メッシが1ゴール・2アシストの大活躍!

10分にFKを直接突き刺し、チームを勢いづけたメッシ。絶対的エースがホームでの大一番で躍動した。 (C) Getty Images

 11月15日(現地時間)、アルゼンチンのサン・ファンでロシア・ワールドカップ南米予選のアルゼンチン対コロンビア戦が開催された。
 
 5日前のブラジル戦(予選11節)で0-3と大敗を喫して6位に沈み、本大会出場に向けて、これ以上負けられなくなったアルゼンチンは、メンバーを3人変更して臨んだ。
 
 最前線にはイグアインではなくプラットを配置。さらにトップ下にはバネガ、右SBにはメルカドが入った。注目のメッシは2列目左サイドで先発した。
 
 試合は立ち上がりからアルゼンチンが素早いプレッシングでボールを奪取し、チャンスを創出する。5分にはメッシのFKにオタメンディがダイビングヘッドで合わせたが、惜しくも枠を外れた。
 
 そして、自陣に引いて守勢に回ったコロンビアを積極的に攻め立てるアルゼンチンが10分に均衡を破る。ゴール正面の位置で得たFKをメッシが直接ゴールへと突き刺したのだ。
 
 幸先良く先手を取ったアルゼンチンは、再びメッシを起点にゴールを奪取する。
 
 23分、右サイドからカットインしたメッシが左足で柔らかいクロスボールをボックス内に送ると、プラットがヘディングで叩き込んでネットを揺らした。
 
 2点を先行されたコロンビアはクアドラードを起点としたカウンターで攻勢に出るも、シュートに持ち込むことができず。29分にはハメスが警告を受けるなど、結果に結びつかないことでチーム全体がフラストレーションを溜め込んだ。
 
 イライラを募らせる相手を尻目に35分以降も自陣でボールを繋いだアルゼンチンは、しっかりと主導権を握ったまま折り返した。
 
 前半は完全に後手に回ったコロンビアは、相手の起点を断つために後半開始ともにボランチのM・トーレスを投入する。しかし、コロンビアのペケルマン監督の思惑とは裏腹に、メッシを中心に素早いパスワークで相手をいなしたホームチームが後半もペースを握る。
 
 そのアルゼンチンも数多くの決定機に恵まれたわけではなかった。しかし、前線からの守備を怠ることなく、着実に時間を経過させていった。
 
 コロンビアは、67分にMFを削ってサイドアタッカーのコペテをピッチに送り出し、75分にはファルカオに代えてバッカを投入して攻撃的なカードを切ったが、自陣に人数をかけて堅牢を敷いたアルゼンチンに対して攻め手を欠いた。
 
 そして、残り時間が少なくなるなかで、アルゼンチンが試合を決定付ける3点目を奪う。
 
 84分、右サイドを深くに切り込んだメッシが相手DF3人を引き付けてゴール前にラストパスを送ると、それをディ・マリアが豪快に押し込んだ。
 
 ダメ押し点で相手の戦意を奪ったアルゼンチンは、ゴール前に4+4枚の壁を築いて、パワープレー気味に攻めに掛かるコロンビアの追撃を許さなかった。
 
 結局、試合は最後までリードを守り切ったアルゼンチンが3-0で勝利。南米予選では5試合ぶりの白星を手にし、順位を5位に浮上させた。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事