【浦和】年間1位、柏木が決めた! 日本代表の「10番」を狙うと宣言

2016年11月03日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

試合は引き分けに終わり、「ヒーローになれない人間だな」と苦笑を浮かべた一方で――。

レギュラーシーズン最後のゴールを決めた柏木。代表での10番どりも宣言!(C)SOCCER DIGEST

 [J1第2ステージ・17節]
浦和レッズ 1-1 横浜F・マリノス
11月3日/埼玉スタジアム2002
 
  クラブ最多の総勝点74に到達。浦和が川崎を振り切り、目標にしていた年間勝点1位を達成した。値千金の先制ゴールを叩き込んだのは背番号10――柏木だった。
 
 66分、李からのパスを受けた関根がドリブルでペナルティエリア内に仕掛けてDFをかわし、ためらわずにシュートを放つ。GK榎本が弾いたこぼれ球に反応したのが柏木だ。GKのポジションを見て、冷静に左足で合わせ、豪快にゴールネットを揺らした。
 
「なにより、自分が決めたい気持ちがあったから、あそこ(ゴール前)まで行けたと思う」
 
 シーズン終盤はなかなか思うように結果を残せず、チームのためになる、ひと仕事をしたいと考えていたという。その気持ちがもたらしたゴールだった。
 
 試合が1-1の引き分けに終わったため、「『ヒーローになれない人間』だなと思った」と苦笑いを浮かべた。それでも「しんどい戦いがこれからも続く。でもこの最高のチームメイトと一緒に、最高の結果を残したい」と、チャンピオンシップ制覇への決意を示した。
 
 新たに浦和の背番号10をつけて戦った1年。ルヴァンカップ優勝をはじめ、クラブの新たな歴史を作ろうとしている。
 
「偉大な選手がつけてきた番号をもらって、チャンピオンになれたら嬉しい。だからこそ、CSのチャンピオンにならないと意味がない。さらに日本代表の10番をつけて、ワールドカップの試合に出たい。自分のサッカーがどこまで通用するかを楽しみにしている。もちろん、それはまだ先の話ではあるけれども」

 背番号の話題になると、柏木はそう代表の10番への想いを語った。一つひとつ目標を達成するなかで、浦和の"ナンバー10"柏木は間違いなく一段と貪欲になっている。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

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