【G大阪】遠藤や今野に匹敵する存在感。決勝で輝いた井手口が、チームの顔になる日も近い?

2016年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕も早く前を向いて、次に向けてやっていきたい」

ピッチを縦横無尽に走り回った井手口(21番)。中盤で存在感を示した。写真:徳原隆元

 [ルヴァン杯決勝] G大阪1(4PK5)1 浦和/10月15日/埼玉スタジアム2002
 
 ニューヒーロー賞を受賞したG大阪の井手口陽介は、浦和とのルヴァンカップ決勝で間違いなく輝いていた。素早い出足で相手にプレッシャーをかけ、攻守が切り替われば、そのままダイナミックに前線へ上がっていく。ピッチを所狭しと走り回るボランチは、歴戦の遠藤保仁や今野泰幸と同等かそれ以上に、G大阪の中盤で存在感を放っていた。
 
 しかし、その活躍も結果には結びつかず。PK戦の末にチームは優勝を逃した。井手口は「意思統一して守備はできていた」とチームの出来には一定の手応えを感じつつ、言葉少なに「結果がすべてなので」と敗戦を切り捨てた。
 
 ただし、この決勝の経験は、得難いものだとも感じていたようだ。
 
「あんまり経験することができない大舞台で出させてもらったので、良い経験になった。これを次につなげたい。Jリーグでも活かしていきたいです」
 
 その口調はどこかスッキリとしていた。井手口個人としても、チームとしても力を出し切ったという感覚があったからだろう。
 
「監督も含めて、選手もやり切った。タイトルは取れなかったけど、みんなすぐに切り替えていたし、僕も早く前を向いて、次に向けてやっていきたい」

 優勝を逃した悔しさはあるだろうが、すぐに気持ちを切り替えて次の目標を見つめるあたりも、メンタル的な強さを感じさせる。

 大舞台で力を発揮した井手口のポテンシャルは計り知れない。このまま順調に成長を重ねていけば、遠藤や今野と肩を並べてチームの顔になる日はそう遠くないかもしれない。

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