チェルシーに圧倒され続けたレスターは何も出来ずに3発完敗。岡崎はシーズン2度目のベンチ外

2016年10月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

立ち上がりから圧倒され続けたレスター。

周囲と意思疎通の取れたコンビネーションから再三に渡ってゴールに迫ったアザール。33分には持ち味のドリブルから貴重な追加点を挙げた。 (C) Getty Images

 10月15日、スタンフォード・ブリッジでプレミアリーグ8節のチェルシー対レスター戦が開催された。
 
 代表ウィーク前のサウサンプトン戦(7節)は辛うじて引き分けたレスターのスタメンの顔ぶれは代表戦の影響を受けての選出となった。
 
 スリマニとマハレズのアルジェリア代表コンビはベンチスタート。その2人の代わりには最前線にはムサが入り、ヴァーディーとコンビを形成。右サイドにはシュラップが入った。なお、岡崎はベンチ外となった。
 
 一方のチェルシーは、前節のハル戦に引き続いて3バックを採用。最終ラインには右からアスピリクエタ、D・ルイス、ケイヒルが入った。そして古巣対戦のカンテは2ボランチの一角を務めた。
 
 試合はチェルシーが主導権を握って、相手を押し込んで攻勢を強める展開のなかでスタート。そして、早々にセットプレーからネットを揺らす。
 
 右からのCKでアザールがニアサイドに蹴り込む。これをマティッチが背後にフリックすると、ノーマークで待っていたD・コスタが豪快に叩き込んだ。
 
 スペイン代表FWのシーズン7ゴール目で幸先良く先手を取ったチェルシーは以降も、出足の素早いプレスを掛け続け、優位に立った。
 
 出鼻を挫かれたレスターだが、相手のプレスと連携に苦しんでチャンスの芽を生み出すことができず。頼みの綱のヴァーディーへのパスもことごとく遮断されてしまう。
 
 レスターを圧倒し続けるチェルシーは、背番号10が追加点を決める。
 
 33分、バイタルエリアでマティッチからの縦パスを受けたペドロが倒れながらアザールにボールを繋ぐと、受けたアザールは単独突破でペナルティーエリア内に侵入。最後は相手GKシュマイケルをかわして冷静に流し込んだ。
 
 支配率は70パーセントを記録し、リードして折り返したチェルシーは、前半わずかシュート2本に抑え込まれたレスターが、後半の立ち上がりからギアを上げ、前掛かりにきたことで、自陣に構える格好になったが、タイトなマークで対応してみせる。
 
 62パーセントもボールを保持しながら決定機を生み出せないレスターは、67分にムサとシュラップに代えてスリマニ、マハレズを投入。相手の堅牢をこじ開けようとポイントゲッターを同時にピッチに送り出した。
 
 元チェルシー指揮官のラニエリの意欲的な交代策が、チェルシーの集中した守りを打開できずに時間が経過していると、チェルシーに試合を決定付ける3点目を奪われてしまう。
 
 80分、モーゼスの楔のパスを受けた途中出場のチャロバーがヒールでモーゼスにリターン。これをナイジェリア代表MFが落ち着いて流し込んでチームに3点目をもたらした。
 
 その後、レスターが一矢報いようと攻め込むも、アイデアに欠ける単調な攻めではチェルシーの守備網を打ち破ることはできず……。結局、試合は3-0のままでチェルシーが完勝した。
 
 後半はポゼッション率を高めたものの、相手のタイトな守備の前に爪痕を残すことができなかったレスター。10月18日にホームで行なわれるチャンピオンズ・リーグのコペンハーゲン戦に向けて手痛い敗戦と言えそうだ。
 
 
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