【G大阪】浦和勝利の報せにガッツポーズ!? 丹羽大輝の闘争心はすでに埼スタに有り

2016年10月09日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「(埼スタで浦和と戦う)決勝戦のイメージももうできている」

「浦和が勝ったと聞いてガッツポーズをした」という丹羽。「浦和になぜ負けたかだけでなく、今までなぜ勝てていたのかも分かっている」と決勝戦に向けて自信を覗かせた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァンカップ・準決勝第2戦]横浜 1-1 G大阪/10月9日/日産ス
 
 GKまで上げて2点目を狙う横浜の猛攻を凌ぎ切って、G大阪は勝ちと同等と引き分けを掴んだ。アウェーゴールの差で決勝に進出が決定。その直後、G大阪の丹羽大輝の気持ちは遠く埼玉に飛んでいた。
 
「試合が終わった時に浦和が勝ったと聞いて、ガッツポーズをしてしまった。決勝戦は埼スタでできるし、リベンジに向けたこれ以上ないくらい良い機会を得られたと思う。ただ、そこで負ければ男としてダサい。必ず勝つ」
 
 約1週間前、10月1日に行られたJ1第2ステージ14節・浦和戦で屈辱の4失点。イニシアチブを握られ続け、まさに「完敗」を喫して、第2ステージ優勝は絶望的となった。
 
 だからこそ――。最終ラインからチームを引き締める男は、「今から準備は始まっているし、決勝戦のイメージはもうできている」と、汚名を雪ぐための思考に切り替わっていたのだ。
 
「切り替え、球際、戦う気持ち。ベーシックな部分で負けてしまっては、戦術も意味をなさない。まずは戦術云々ではなく、当たり前のことを当たり前にやること。それが今日の結果にもつながっていると思う。
 
 あとは、同じ轍を踏まないように、『優勝するんだ』『絶対に勝つんだ』という気持ちの部分で上回ることが必要。それができれば間違いなく浦和に勝てる。
 
 ただ、まだ何も得ていない。優勝して初めてみんなで喜び合える。そのためには、練習で『決勝に進めて満足』という雰囲気を漂わせてはいけないし、そういう意味でも僕が締めて、万全の状態で乗り込みたい」
 
 リベンジの舞台は整った。埼スタを埋める大観衆が作り出す、最高の雰囲気。そこに勢い良く飛び出していく、G大阪の背番号5。「ワクワクしている」と話す丹羽は、自身が優勝請負人だと言わんばかりに、きっと躍動してくれるはずだ。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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