流血ネイマールは軽傷も、累積警告での次戦出場停止で指揮官から苦言

2016年10月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

次節についてチテ監督は「彼なしでも強くなければならない」。

チームのために抗議するネイマールだが、チームのために警告を受けないよう心掛けるのも大事。写真は先月のコロンビア戦。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップの南米予選で、ブラジルはボリビアを5-0で下して3連勝。エースのネイマールは先制ゴールの他、2つのアシストを記録して勝利に大貢献した。
 
 プロ通算300ゴール、そして代表チームではジーコを抜いて歴代4位となる49ゴール目を決めた彼だが、64分に相手選手の肘打ちを受け、ウィリアンとの交代でピッチを退いた。
 
 映像や写真を見ると、かなりの出血だったことで心配されたが、自身のインスタグラムでは「軽傷」と語っており、それよりもチームの大勝を喜んでいた。
 
 ブラジル代表監督のチッチも、3連勝を喜び、ネイマールのゴール、その他のパフォーマンスを高く評価したが、同時にこの試合で不必要なイエローカードをもらったキャプテンに対して、苦言を呈することも忘れなかった。
 
 36分に審判の判定に異議を唱えて警告を受けたネイマールは、これで今予選3枚目のイエローカードとなり、11日に行なわれる次節のベネズエラ戦(アウェー)に出場することができなくなった。
 
『ESPN』などによると、これについてチッチ監督は「ネイマールは、そして私もそうだが、もっと成熟しなければならない」と語っている。
 
「審判のミスは確かにあった。なかなか笛を吹かないため、相手のファウルが増えてしまったのは事実だ。それがチームのメンタルに悪い影響を及ぼしてしまった」
 
「しかし、我々はそれを受け流す必要がある。こういったことは試合には付き物であり、審判の側の問題だと考える余裕がないと。そのように選手を導くのが、監督である私の仕事でもある」
 
 こうエースに対して自覚を促すとともに、自身も戒めたチッチ監督。首位ウルグアイに勝点1差の2位につけているブラジルと最下位ベネズエラの一戦については「ネイマールなしでも我々は強くなければならない。彼ひとりに頼っているようではいけない」と意気込みを口にした。
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