「もっと成長しないと」――。攻撃の中心としてフル稼働した清武弘嗣が言葉に込めた想い

2016年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もっと自分がやらないといけない」

[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]日本 2-1 イラク/10月6日/埼玉
 
 最後の最後、90+5分に決勝弾が生まれたのだから、試合が終わって「安心した」というのは清武弘嗣の偽らざる本音だろう。
 
 11分に自身のミドルシュートは相手GKの攻守に阻まれたものの、25分にカウンターから本田圭佑のパスを受けると原口元気の先制弾をアシストした。
 
 29分に相手DFに蹴られ、一時は交代も心配されるアクシデントに見舞われたが、攻撃の中心としてフル稼働。随所に技術の高さを披露した。
 
 それでも、トップ下で指揮棒を振るった男は「もっとやらないといけない」とパフォーマンスに満足しない。
 
「初戦のUAE戦とまったく一緒で、先制したのにそれを守り切れなかった。ちょっと嫌な雰囲気だったけど、最後は(山口)蛍が決めてくれたから……。やっぱり最終予選は厳しい。自分がもっともっと成長していかないと、と思う」
 
 クラブ同様に、日本代表でもポジションは約束されているわけではない。トップ下では香川真司と争わねばならず、左サイドハーフには2戦連発と目に見える結果を残している原口がおり、右サイドハーフには主軸の本田が座っている。だからこそ、「もっと成長していかないと」という言葉につながるのだろう。

「次の試合も大事」とも語った清武が、次はいよいよアウェーでのオーストラリア戦だ。予選突破への分水嶺とも言っていい一戦に、すでに目は向いている。
 
 日本代表にとっても、しっかりと居場所を掴みたい清武にとっても、まさに決戦。オーストラリア戦は、様々な意味での大一番となりそうだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事