ボカ指揮官が「6月までは我々と共にいる」とテベスの年内引退を否定!

2016年10月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私には分かる」とエース残留に自信をみせたバロスケロット。

かつては、ともに南米制覇を成し遂げたテベス(左)とバロスケロット(右)。現在は選手と監督の立場にある。 (C) Getty Images

 ボカ・ジュニオルスの指揮官であるギジェルモ・バロスケロットが、カルロス・テベスの去就に関して、アルゼンチンメディア『TYCスポーツ』で興味深いコメントを残した。
 
 2015年6月、ナポリやチェルシーなどの欧州主要クラブからのオファーを蹴り、ユベントスから古巣のボカに復帰したテベスは、加入半年で1部リーグと国内カップの二冠奪取に貢献。ボケンセ(ボカのファン)からも絶大な支持を得た。
 
 しかし、テベスは今年9月に『FOXスポーツ』の取材に応じた際に、「12月に引退するのは、ひとつの可能性だ。日々サッカーの世界に身を置くのは、すごく疲れるんだ」とコメント。32歳となり引退を示唆したテベスの発言は国内外で大きな話題となった。
 
 そんなストライカーの去就についてバロスケロット監督は『TYCスポーツ』の取材に「間違いなくテベスはシーズンの終わりまで我々と共にいる。彼は間違いなく残るよ。私には分かる」と12月での引退を否定し、シーズンが終わる6月まではプレーすると宣言した。
 
 かつてはボカでアタッカーとして活躍し、2003年にはテベスとともにコパ・リベルタドーレス制覇に貢献した経験を持つ同監督は、「誰だって浮き沈みの時期を迎えるんだ。とにかく6月まで待とう」と、「かつてのキレを失っている」という指摘を受けるテベスをフォローした。
 
「組織は最悪だ。ここ(アルゼンチン)には、計画性というものが全くない」とコメントし、アルゼンチン・サッカー界に不満を漏らすテベスは一方で、「日曜日にボンボネーラ(ボカの本拠地)に入ることは、俺にとって幸せなことなんだ」と口にするなど、ボカへの愛情は強いことから他クラブへの移籍は考えずらい。
 
 ボケンセからの愛情を求めるテベスは、はたしてどんなキャリアの晩年を思い描いているのか。その去就に引き続き注目しよう。
 
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