長友が途中出場のインテル、ローマに敗れて7位タイまで転落…

2016年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

インテルは組み立てから崩しの局面が機能せず…。

一時はバネガ(左)のゴールで追いついたインテルだが、結局はローマに1-2で敗れた。写真:Alberto LINGRIA

 現地時間10月2日、オリンピコでセリエA7節のローマ対インテル戦が開催された。
 
 ローマは4-2-3-1を採用。セリエA前節がナインゴラン、3日前のELがトッティだったトップ下には、ここまでは右SB起用も多かったマルチロールのフロレンツィが入った。
 
 一方のインテルは、開幕直前に怪我離脱し、3日前のELでようやくインテル・デビューを飾った新戦力アンサルディを右SBで先発起用。長友はセリエA6試合連続のベンチスタートとなった。
 
 5分、いきなり試合が動く。サラーの横パスを受けたB・ペレスが右サイドを一気に駆け上がってグラウンダーの速いクロス。これを中央のゼコが右足で合わせて、ローマが先制した。
 
 いきなり出鼻を挫かれたインテルは9分、バネガが中央からミドルシュート。しかしこれは、惜しくもポストに弾かれた。
 
 一方のローマも21分、ゼコのスルーパスから一気に裏に抜け出したサラーがGKと1対1になるもシュートは惜しくもポストを直撃。その1分後にサラーは再びペナルティーエリア内でシュートを狙うが、今度はハンダノビッチにセーブされた。
 
 さらにローマは40分、ファン・ジェズスのスルーパスからフロレンツィがフリーで抜け出してGKと1対1になるも、シュートミスでこれを逃した。
 
 インテルは組み立てから崩しの局面が機能せず、セリエA得点王のイカルディになかなか良い形でボールが入らない。それでも42分にカンドレーバが左足で決定的なシュートを放つが、シュチェスニーのスーパーセーブに防がれた。
 
 後半はローマが主導権を握り、58分には中盤でボール奪取したストロートマンが右サイドから折り返しを受けてヘディングシュート。しかし、ボールは惜しくもバーの上を越えた。
 
 攻撃の糸口が見えないインテルは60分、なかなかボールに絡めないマリオを下げてニュクリを投入。さらにその2分後、アンサルディを長友に代えた。この交代でサントンが右に回り、長友は左のSBに入った。
 
 その長友は68分、左サイドを抜け出してグラウンダーのクロスを供給したが、イカルディがボールを収められず、こぼれ球を拾ったニュクリのシュートもゴールの枠を大きく越えた。
 
 ここで両ベンチが動き、69分にインテルがカンドレーバをヨベティッチ、70分にローマがサラーをエル・シャーラウィに代えた。
 
 直後の72分、インテルが同点に追い付く。イカルディとのワンツーでペナルティーエリア右サイドに侵入したバネガが、キックフェイントでデ・ロッシをかわし、即座に左足を振り抜いてゴールネットを揺らす。今夏に加入したアルゼンチン代表MFにとっては、嬉しいインテルでの初得点となった。
 
 しかし、その4分後にローマが勝ち越し弾。フロレンツィが蹴ったペナルティーエリア手前右寄りからのFKをマノラスが頭で合わせると、ボールはペリシッチに当たってゴールマウスに吸い込まれた。
 
 ローマは87分、再びフロレンツィのFKからゼコが強烈なヘディングシュートを放つが、これはハンダノビッチが右手一本で何とかセーブした。
 
 インテルはロスタイム、ロングボールからイカルディがフリーになりかけるもファシオがクリア。最後はGKハンダノビッチも相手ゴール前にオーバーラップして1点を狙うも決めきれず、結局は2-1でローマが勝利した。
 
 ローマはこの勝点3で3位タイに浮上し、逆にインテルは7位タイまで転落した。
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