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金田喜稔がアイスランド戦を斬る!「勝てたのは合格点。久保とFW陣のコンビネーションの質を高めることが、本大会で得点を奪う重要なカギに」

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2026年06月01日

新ルールを体感する良い経験になった

北中米W杯から導入されるいくつかの新ルール。そのなかでも給水タイムを上手く使えるチームが、本大会で勝ち残っていくだろう。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[国際親善試合]日本 1-0 アイスランド/5月31日/国立競技場

 北中米ワールドカップ前の壮行試合。日本代表はアイスランド代表と国立競技場で対戦し、87分の小川航基の得点で1-0の勝利を収めた。

 壮行試合の評価は、全体的に難しい。アイスランドはそこまで強い相手ではないし、もう少し格上のチームとのマッチメイクも選択肢にあったかもしれない。

 ただ、冨安健洋のコンディションの確認や、約3か月半ぶりに実戦復帰した遠藤航の回復具合もチェックしたい。ワールドカップ初戦まで2週間しかないため、怪我のリスクを避けて、疲れも残したくない。

 そして何より、選手全員のモチベーションを上げた状態でワールドカップへ向かいたい。国立競技場に足を運んでくれたファンの前で、引き分けや負けは許されない。さらに、コーナーキックなどのセットプレーは対戦国に分析されるため、手の内もすべてを見せるわけにはいかない。

 このような状況下で、勝てたのは合格点をあげてもいいと僕は思った。

 チームにとっても大きな安心材料になったはずだ。特に冨安や遠藤がある程度、プレーができるメドが立ったのも含めて、ワールドカップに向けた良いスタートが切れたと言えるだろう。

 ワールドカップでは、いくつか新しいルールが導入される。アイスランド戦はそれらを体感する良い機会になったよね。
 
 新ルールのなかで特に重要なのが、前後半にそれぞれ3分ずつ設けられる給水タイム(ハイドレーションブレイク)だ。これは単なる水分補給ではなく、戦術を確認させて、選手同士でコミュニケーションを取るための重要な時間になる。

 この2回の時間とハーフタイムを使って、監督やコーチの指示を受けて、選手たちがいかに的確に修正できるか。給水タイムを上手く使えるチームが、ワールドカップで勝ち残っていくだろう。

 また、選手交代時の10秒ルールも重要だ。今回、アイスランドがこのルールをよく理解していなかったのか、彼らはペナルティを受けた。その結果、一時的にフィールドプレーヤーが1人少ない状況でプレーする時間が生じて、その間に失点した。

 もし、本大会で日本が同じ過ちを犯せば、強豪相手には致命的な事態を招きかねない。スローインの5秒ルールも含め、こうした細かなルールへの対応をチーム全体で徹底する必要がある。

 さらにワールドカップでは、暑さが大きな敵になる。1994年のアメリカ大会で、僕は実際に現地に行ったけど、あの暑さでアグレッシブなプレッシングを続けるは不可能だよ。現在は当時よりも、さらに気温が上がっているはず。そのため、本大会では多くのチームが引いて守り、少ない手数で攻め切るカウンターを狙うことになるだろう。
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