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EAST首位決定の鹿島。課題は山積も鈴木優磨、師岡柊生の激しい口論→追加点に見た妥協なき強さ

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2026年05月18日

千葉に押される時間を作られるも

試合中に鈴木と師岡が口論するシーンも。それでもそのエネルギーを直後にゴールにつなげた。写真:永島裕基

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口論の直後、師岡のゴールを祝福する鈴木と三竿。しっかり意見をぶつけ合える環境がある。写真:永島裕基

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[J1百年構想リーグEAST第17節]千葉 0-2 鹿島/5月17日/フクダ電子アリーナ

「1位通過というのは選手を褒めてあげたい」

 鬼木達監督が称えたように、鹿島は千葉戦に勝利し、1試合を残して百年構想リーグEASTの1位突破を決めてみせた。プレーオフではWESTの1位チームとホーム&アウェーで対戦し、目標の特別大会制覇を目指す。

 千葉との一戦は相手が狙いを持った守備を行なってくるなか、ボランチやサイドに蓋をされるなど苦戦する時間もあったが、CBからの対角線へのロングフィードなどを活用してリズムを作り出した。鬼木監督も振り返る。

「ゲームのほうは少しこう着状態もありましたけれど、自分たちが狙った形『守備のところでボールを取ってカウンター』というのをしっかりと出して、良い形で前半を終えられたと思います。もっとシンプルに展開できるところはありましたけれど、ボールが走らないなどの環境に慣れながら、よくやってくれたと思います」

 前半終了間際には千葉がこだわりを持つ後方からのポゼッションに対し、相手ボランチ・品田愛斗への鈴木優磨の激しいスライディングで高い位置でボールを奪うと、その流れから荒木遼太郎が“鬼木体制初ゴール”を決めて先制に成功する。

 後半も敗れればEAST最下位が決まる千葉と激しい攻防を続けるなか、61分には2枚目のイエローカードで千葉の10番FWカルリーニョス・ジュニオが退場になり、鹿島は数的有利を得たが、後がなくなった千葉に押される時間帯も作られた。

1試合を残してEAST首位突破を決めた鹿島。鬼木監督も課題を語りながら選手たちを称えた。写真:永島裕基

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 そのなかで83分には鈴木と、交代出場のFW師岡柊生が激しい口論となり、三竿健斗が間に入るシーンも見られた。

 直前のシーン、右から中央へ切り込んだ師岡が、右サイドをオーバーラップした三竿を使わずに、中央のレオ・セアラへのスルーパスを狙ったが、カットされ、千葉にカウンターのチャンスを与えてしまっていたのだ。その判断に三竿とともに、鈴木が怒りを表わし、師岡も強く反論していたのである。

 それでも互いの意見をぶつけ合った直後には、ロングボールを千葉守備陣がクリアできずにいると、ボールを拾った師岡が、ドリブルで仕掛け、右サイドでは鈴木が並走していたが「途中から出て結果が評価されるところなので、優磨くんも見えていましたが、自分で打つという選択肢しかなかったです」と追加点を奪って見せたのだから、さすがである。

 ゴール後には三竿、鈴木が師岡を称える一幕があった。

「悔しかったですし、言われっぱなしではなく、点を取れて良かったです。(指摘されていたボールを失ったシーンは)時間も時間だったので、あそこは中ではなく外にドリブルして欲しいと。自分でも分かっていましたが、言われすぎで口論にもなっていました。でもやっぱり点を取れて良かったです。(ゴール後にも鈴木には)その話の続きをされていましたが」

 そう師岡は苦笑いしたが、件のシーン、師岡はチャンスを広げようとあえて中に切れ込む判断もしており、それがミスになっても、次のシーンではしっかり挽回してゴールを奪ってみせた。誰もが勝利のために一つひとつのプレーを決して妥協せず、求め合い、それぞれが勝負を決めるために責任を持ったプレーをする。それが今の鹿島の強さの源なのだろう。

 鬼木監督も、より勇気を持つことの必要性を説きながら「ミスしたらみんなで取り返せば良いだけ」と話す。

 そしてこうも続けた。

「(課題は)多すぎるのでなんとも言えませんが、この順位で多くあるというのも嬉しい悩みです。やはり攻撃のところですかね。もっとスムーズに前進したいという想いと、そこは勇気かなと。勇気があれば怖がらずに、もっと前に進められるところはあると思います。逃げずにボールを握るのは当たり前として、『前に』というのを受けるほうも出すほうも、しっかりできればいいと思いますし、もっと徹底できればと感じています」

 攻撃面、そして10人になった相手に一時、流れを渡してしまった面など改善点は多い。プレーオフにはワールドカップに向けて日本代表と韓国代表に選ばれたGK早川友基、CBキム・テヒョンが不在となることを指揮官も明かす。

 それでも“勝ちながら修正”“勝って兜の緒を締めよ”というような言葉を表現する鹿島には改めて好循環が生み出されていると感じるゲームでもあった。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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