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平島大悟、吉田湊海ら鹿島ユースの先輩たちから受ける刺激が成長のエネルギーに。注目レフティ・岩土そらが抱くU-17W杯への想い「自分の名前を知ってもらいたい」【現地発】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2026年05月11日

中国戦ベンチの悔しさを胸に

U-17日本代表の岩土。左SBとボランチに対応可能な万能型だ。写真:松尾祐希

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 今から半年前、MF岩土そら(鹿島ユース/2年)は先輩たちや同級生が活躍する姿を画面越しに見ていた。

 日本から遠く離れたカタールの地で行なわれた昨秋のU-17ワールドカップ。鹿島の先輩であるFW吉田湊海(鹿島/3年)、MF平島大悟(鹿島ユース/3年)が躍動していた。同学年のCB元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島/3年)も早生まれ組ながら飛び級で参戦。圧倒的な高さとスピードを活かした守備能力で個性豊かな海外勢のアタッカーを封じていた。

 次は俺だ――。そう言わんばかりに並々ならぬ意欲を燃やし、岩土は今回のU-17アジアカップに臨んでいる。グループステージで2位以内に入れば、U-17W杯の出場権が獲得できるレギュレーション(ワールドカップのホスト国・カタールが2位以内に入った場合は各組3位の最上位チームに出場権を付与)。5日の初戦(カタール/3−1)は3−4−2−1のダブルボランチの一角に入り、先発フル出場で勝利に貢献したが、続く9日の中国戦(2−1)はメンバーを大幅に入れ替えたことでベンチから戦況を見守った。

 中国戦から一夜明けた10日の練習後、岩土はチームの勝利を素直に喜びつつ、出番なしに終わった状況に悔しさを滲ませた。

「めちゃくちゃ悔しい。最初は途中から試合に出て、やってやろうという気持ち。ずっと準備をしていて、自分ができることをベンチからしようと思って声かけもずっとしていた。外から見て伝えられることは伝えようと思ってやったんですけど、出番はなかったのでシンプルに悔しいです」

 その想いをぶつけるように昼過ぎからの練習では、疲労を考慮されて岩土を含めて6名の参加となった活動でも暑さを跳ね除けながら懸命に汗を流した。
 
 鹿島ユースでは左SBでプレーする機会が多いが、U-17日本代表ではボランチが主戦場。同じポジションには昨秋のU-17W杯に飛び級で参戦したMF和田武士(浦和/2年)がおり、経験値では頭ひとつ抜けている。今大会の副キャプテンを務めるMF藤本祥輝(G大阪ユース/2年)や守備能力に長けるMF星宗介(尚志/3年)も力があり、出番を掴み取るのは一筋縄ではいかない。だが、簡単に負けるつもりはなく、「左足のキック精度では絶対に負けたくない」と自信をのぞかせる。

 課題だった守備面でも成長の跡を見せており、岩土は手応えを十分。特に強度の面に関しては、鹿島ユースのチームメイトである平島から学んだ成果でもあるという。

「湊海やアントニー(元砂晏翔仁ウデンバ)はトップの練習に行く機会が多いので、あんまり今は練習で関わることがないけど、(平島)大悟は本当にすごいと感じる。ワールドカップから帰ってきて、練習で基準を示してくれる。これくらいやらないといけないというのをチーム全体に示してくれた。

 平島はどちらかというと攻撃的な選手だけど、守備ですごく頑張れる。左サイドでコンビを組んでもすごく戦ってくれるし、パスコースも絞って自分がインターセプトをできるようにしてくれる」

 ポジションは違うが、世界基準を示してくれた先輩のプレーは自分の指針になっているのは間違いない。12日のインドネシア戦はグループステージ最終戦となる。引き分け以上でワールドカップ出場を自力で決められる大一番で岩土は、左足と磨いてきた守備力でチームに貢献できるか。

「自分の名前を知ってもらいたい」というW杯出場のためにも、鹿島育ちのレフティは最終戦に全力を尽くす。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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