• トップ
  • ニュース一覧
  • 【北中米W杯出場国紹介|最終回:日本】前回大会で得た自信と前向きな悔しさ。3年半で積み上げてきたもの。目標に掲げる優勝は夢物語では片づけられない

【北中米W杯出場国紹介|最終回:日本】前回大会で得た自信と前向きな悔しさ。3年半で積み上げてきたもの。目標に掲げる優勝は夢物語では片づけられない

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2026年05月07日

最大8試合。PKの強化は必要不可欠な要素

個としてもチームとしても着実に成長。森保ジャパンは本気で世界一を狙っている。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 史上初の二期目となる森保一監督が率いる日本代表は、北中米W杯での優勝を目標に掲げている。

 もちろん、非現実的と捉える声もあるが、大手ブックメーカーの優勝オッズは100倍前後となり、前回カタール大会の開幕前が250倍前後だったことを考えても、単なる夢物語と片付けられないところまで、成長してきているのも確かだ。

 その裏付けとして、カタール大会で得た自信と前向きな悔しさ、そこから3年半でチームと個人が積み上げてきたものがある。

 第二次森保ジャパンの強みは、カタール大会の経験とその後のアップデートにある。エースの上田綺世(フェイエノールト)や三笘薫(ブライトン)といった東京五輪世代をベースに、過半数の選手が残り、その多くが所属クラブやリーグのレベルも含めて、着実な成長を見せている。そこに中村敬斗(スタッド・ドゥ・ランス)や佐野海舟(マインツ)などが組み込まれる構図だ。

 カタール大会では“奇策”だった左右ウイングバックに攻撃的なタレントを用いる3バックも、右の堂安律(フランクフルト)や伊東純也(ゲンク)、左の中村や三笘、あるいは前田大然(セルティック)が、当たり前のように守備のタスクをこなすことで、3-4-2-1をベースに可変性の高いメカニズムが形成されている。

 2シャドーと左右ウイングバックに関しては堂安、伊東、三笘、中村など、両ポジションをこなせる選手が多いのも、柔軟なプランを可能にする要素だ。

 また守備に関してもハイプレス、ミドルブロック、ローブロックなど状況に応じた対応は、第一次森保ジャパンより、はるかに整理されているのは頼もしい。
 
 そうした戦術的な進化の背景には、キャプテンを務めてきた遠藤航(リバプール)や南野拓実(モナコ)、鎌田大地(クリスタル・パレス)など、チームの軸となる選手が、森保監督と共にカタールから積み上げている部分が少なからずある。

 同時に攻撃担当の名波浩コーチ、セットプレー担当の前田遼一コーチ、さらにドイツで多くの経験を積んだ元代表キャプテンの長谷部誠コーチなどが加わり、戦術的なアップデートを助けている。裏方として支える分析チームの充実も大きいだろう。

 大会直前には中村俊輔コーチが加わった。明確な役割としてはPK担当になる。これまで日本は4回のベスト16を経験しているが、2010年の南アフリカ大会でパラグアイに、前回のカタール大会ではクロアチアにPK戦で敗れている。

 北中米W杯はグループステージの初戦から決勝まで最大8試合、そのうち5試合が決勝トーナメントとなる。その意味でもPKの強化は必要不可欠な要素で、その役割に限らず、豊富な知見がチームのプラスに働く期待がある。

 開催国を除く世界最速の予選突破を決めた日本は継続して強さを示してきた。一方で、イランに競り負けて、準々決勝で姿を消した2023年のアジア杯のように、ある種の脆さを見せる試合があったことも確かだ。

 ただ、そうした失敗も一つひとつ糧にして、成長に繋げられるのも、森保ジャパンの強みだ。特に期待されるのが、ターンオーバーの底上げ。昨年9月のアメリカ遠征では、スコアレスドローだった1試合目のメキシコ戦から、移動を挟む中2日で、大幅にスタメンを入れ替えてアメリカ戦に臨んだが、0-2で完敗を喫した。

 しかし、そのアメリカ戦こそ、長い目で見れば、大きな意味があることを森保監督は示唆する。実際、今年3月のイギリス遠征では、ほぼ同格に位置付けられるスコットランドを相手に、後藤啓介(シント=トロイデン)や鈴木唯人(フライブルク)、佐野航大(NEC)など、フレッシュな選手やこれまでスタメンの経験が少ないメンバーで挑み、後半一気に三笘や堂安、鎌田など主力を投入して得点を奪い、1-0で勝ち切った。

 これは11人交代OKという特殊なルールを活かした采配でもあったが、5枚交代がベースとなる本大会にも十分に活かせるはずだ。
 
【関連記事】
【画像】北中米ワールドカップ出場各国の“予想スタメン”&“最新序列”を一挙紹介!
【北中米W杯出場国紹介|第47回:スウェーデン】ハマった時の爆発力はオランダ以上。バルドグジら若手のブレイクも躍進に大きく影響
【北中米W杯出場国紹介|第46回:オランダ】総合力で見れば、間違いなく優勝候補の一角。前線の精神的支柱は日本戦に間に合うかは不透明
【北中米W杯出場国紹介|第45回:チュニジア】徹底した現実主義。いかに効率良く得点を奪い、相手の焦りを誘えるか
【画像】史上初のモノクロエンブレム&三つ葉ロゴが31年ぶり復活!日本代表の新アウェーユニホーム

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年7月・8月合併号
    6月3日(水)発売
    [特集]
    北中米ワールドカップへ
    日本代表展望&ガイド
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2026年6月18日・7月2日合併号
    6月4日(木)発売
    [特集]
    2026 北中米ワールドカップ
    出場48か国コンプリートガイド
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 決戦速報号
    1月16日発売
    高校サッカーダイジェストvol.44
    ワールドサッカーダイジェスト2026年2月19日号増刊
    第104回全国高校サッカー選手権大会 決戦速報号

    [MATCH REPORT]
    1回戦から決勝まで全47試合を完全詳報

    [HEROES FILE]
    第104回大会を彩った”48名の逸材”を厳選
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ