「絶対に笛で止めてはいけないシーン」
DFBポカール(ドイツカップ)準決勝で、鈴木唯人が所属するフライブルクはシュツットガルトと対戦し、延長にもつれ込む死闘の末に1-2で敗戦。終了間際の失点で決勝進出を逃す悔しい結末となった。
バーデン=ヴュルテンベルク州内でのダービー戦ということもあり、試合前から両チームサポーターが発炎筒を炊き、ピリピリとした緊張感がスタジアムを包み込んでいく。両チームともに何度も決定機を迎えながら、GKの好守もあって90分間では1-1で決着がつかず。
延長に入って迎えた91分、フライブルクが歓喜に沸いた。起点となったのは鈴木だった。味方からパスをもらうと、相手最終ラインの背後へ絶妙のタイミングでスルーパス。これに途中出場のルーカス・ヘーラーが抜け出してネットを揺らした。
しかし、その喜びは長く続かなかった。主審トビアス・ベルツはヘーラーが抜け出す際に相手DFジェフ・シャボにファウルがあったとして笛を吹き、ゴールは認められず。ゴール前に笛を吹いていたのでVAR介入の余地もない。この疑惑の判定にはフライブルク側だけではなく、シュツットガルトサイドも「あれはファウルではなかった」と発言した。
フライブルクのMFヨハネス・エッゲシュタインは「絶対に笛で止めてはいけないシーンだった。あり得ない」と怒りをあらわにし、テレビ解説を務めた元ドイツ代表バスティアン・シュバインシュタイガーも「0.0%ファウルとは思わなかった」とコメント。さらにシュツットガルトのFWデニズ・ウンダフですら「あれは絶対に笛を吹いてはいけない」と認めている。
バーデン=ヴュルテンベルク州内でのダービー戦ということもあり、試合前から両チームサポーターが発炎筒を炊き、ピリピリとした緊張感がスタジアムを包み込んでいく。両チームともに何度も決定機を迎えながら、GKの好守もあって90分間では1-1で決着がつかず。
延長に入って迎えた91分、フライブルクが歓喜に沸いた。起点となったのは鈴木だった。味方からパスをもらうと、相手最終ラインの背後へ絶妙のタイミングでスルーパス。これに途中出場のルーカス・ヘーラーが抜け出してネットを揺らした。
しかし、その喜びは長く続かなかった。主審トビアス・ベルツはヘーラーが抜け出す際に相手DFジェフ・シャボにファウルがあったとして笛を吹き、ゴールは認められず。ゴール前に笛を吹いていたのでVAR介入の余地もない。この疑惑の判定にはフライブルク側だけではなく、シュツットガルトサイドも「あれはファウルではなかった」と発言した。
フライブルクのMFヨハネス・エッゲシュタインは「絶対に笛で止めてはいけないシーンだった。あり得ない」と怒りをあらわにし、テレビ解説を務めた元ドイツ代表バスティアン・シュバインシュタイガーも「0.0%ファウルとは思わなかった」とコメント。さらにシュツットガルトのFWデニズ・ウンダフですら「あれは絶対に笛を吹いてはいけない」と認めている。
鈴木も「自分たちが2点目を取るチャンスもありましたし、そこで決めていればという話もありますけど、それにしてもあれがどうしてああいう判定になるのかはさすがに...」と言葉を濁しながら、納得しきれない様子を見せていた。
翌日にはドイツサッカー連盟が公式見解として、「直後に笛を吹かずに、プレーを流してみた方がよかった」と発表。だからといってゴールが認められるわけではなく、フライブルクは釈然としないこの思いを消化しなければならない。
鈴木は120分フル出場。好機を演出するシーンはいくつもあり、惜しいシュートシーンもあった。ただ前後に大きく振られる展開が多かった中で、普段ほど絡めなかったこともあり、「もうちょっと決定的な仕事をしたかった」と自己評価は厳しめだった。
それでも鈴木に対する評価は変わらずに高い。シュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督は試合前に鈴木とジョアン・マンザンビの二人を警戒する選手に挙げるなど、相手から攻撃の中心として強く意識される存在になっているのは間違いない。
「自分とジョアンがチャンスメイクする、ゲームメイクをするのは、僕たちの中でも共通認識としてあります。試合の中ではそんなに『警戒されている』と感じることはあんまりないかな」
決勝まであと一歩。鈴木の右足から放たれた決定的なスルーパスは報われなかったが、相手が最も嫌がる局面を作り出した事実は消えない。大一番で味わった悔しさは、フライブルクの司令塔にとって次の成長材料に間違いなくなることだろう。
取材・文●中野吉之伴
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