• トップ
  • ニュース一覧
  • 「鹿島に貢献したいという気持ちは誰よりも強かった」盟友・内田篤人との深い絆「辞めてほしくなかった」【伊藤翔のサッカー人生⑨】

「鹿島に貢献したいという気持ちは誰よりも強かった」盟友・内田篤人との深い絆「辞めてほしくなかった」【伊藤翔のサッカー人生⑨】

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2026年04月24日

「ウッチーの引退はもちろんショックでした」

内田との最初の出会いは世代別代表で。後に鹿島でチームメイトに。写真:滝川敏之

画像を見る

 2025シーズン限りで現役を引退した伊藤翔にロングインタビューを実施。19年のキャリアを振り返ってもらった。全11回のシリーズで、第9回は同じ時代を生きた内田篤人との関係性について。

――◆――◆――

 1988年生まれの伊藤の同世代には、2014年ブラジル、18年ロシア、22年カタールとワールドカップ3大会に参戦した吉田麻也、ロシア大会で2ゴールの乾貴士、89年の早生まれで代表の元10番・香川真司など錚々たる選手が揃っている。

 その1つ上にあたるのが、88年3月生まれの内田篤人。伊藤にとっては10代の頃からよく知る盟友。4月3日の引退会見にもメッセージ動画を寄せたことでも分かる通り、2人は特に深い絆で結ばれているのだ。

「ウッチーと初めて会ったのは、2004年夏にU-16日本代表で参加した豊田国際ユース大会。布啓一郎監督のチームで最初の方から呼ばれていたんですけど、ウッチーは後合流で、試合の1日前か2日前に来た。大した練習もせずに試合に出ることになりました。

 右のハーフをやっていたと思いますけど、僕はどんな選手かまったく分からなくて、どうしたもんかなと思っていました。そこでコーチの安達亮さんが『ウッチー、速いぞ』と。その一言で『ああ、速いんだ』というのが分かった。それをよく覚えています」と彼は22年前の記憶を口にする。

 直後の9月に藤枝で2005年U-17W杯のアジア最終予選に参戦したものの、チームはまさかの敗退。地元開催の予選で期待されていただけに、世界切符を逃した衝撃は大きかった。

「北朝鮮が思ったより強くて、出会い頭に負けたという感じ(苦笑)。ボランチが青山隼君と鈴木達矢君だったと思いますけど、2人とも守備的なプレーヤーで、攻撃的な選手が1人いたら、また違ったのかなという感想はありました」と伊藤は冷静に分析する。内田がもう少し早く入っていたら、攻撃のキーマンになった可能性も少なからずありそうだ。

 その後のU-18、U-19でも一緒に戦っていたが、伊藤がグルノーブル入りして以降は、長らく共闘する機会はなかった。
 
 それが再び巡ってきたのが2019年。伊藤が鹿島アントラーズに移籍する前の18年に、内田はドイツでの生活に区切りをつけ、古巣に復帰していた。

 それから内田が引退する2020年8月末までの約1年半、伊藤は10代の頃を知る懐かしい仲間とともに戦うことができたのである。

「ウッチーの引退はもちろんショックでした。あれだけ値打ちのある選手がピッチを去るわけですからね。でも自分が決めたこと。その前からある程度、腹は決まっていたのかもしれません。『俺、もう辞めようかな』『どうしようかな』と言っているのを何度か聞いていましたから」

 引退の意向を固めていたとしても、シーズン終了まで待ってから、というのが一般的なケースだろう。ただ、内田はシーズン中にそのキャリアに幕を下ろした。

「ウッチーとは一緒に車で東京まで行ったりすることが多くて、いろんな話をしましたけど、膝がもう難しかったんでしょうね。鹿島に貢献したいという気持ちは誰よりも強かったし、できることならそうしたかっただろうけど、膝が100%じゃないことにもどかしさを感じていたはず。その葛藤は凄まじいものがあったと思います。

 僕もグルノーブル時代を筆頭に怪我で苦しんできた分、その気持ちは誰よりもよく理解できた。正直に言えば、辞めてほしくないという思いもありましたけど、お見送りすることになりましたね」と、彼はコロナ禍で揺れ動いた6年前の日々に思いを馳せた。
 
【関連記事】
【画像】Jリーガーが好きな女性タレントは?長澤まさみ、ガッキー、広瀬すずらを抑えての1位は…
「常勝軍団を内側から見てみたい」お互いに要求し合うバチバチの雰囲気「学びが多かったですね」【伊藤翔のサッカー人生④】
思い出に残る鹿島時代のゴール。川崎戦の同点弾、アシストは内田篤人。伊藤翔が「あれはけっこう難しかった」と回想
中村俊輔の“意識の高さ”に「ビックリした」。伊藤翔が引退会見でエピソード披露「僕はできないなと思いました」
引退会見で伊藤翔が思わず冷や汗!? スペシャルなサプライズゲストに喜び、そして安堵「会見で名前を言っておいて良かった」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年7月・8月合併号
    6月3日(水)発売
    [特集]
    北中米ワールドカップへ
    日本代表展望&ガイド
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2026年6月18日・7月2日合併号
    6月4日(木)発売
    [特集]
    2026 北中米ワールドカップ
    出場48か国コンプリートガイド
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 決戦速報号
    1月16日発売
    高校サッカーダイジェストvol.44
    ワールドサッカーダイジェスト2026年2月19日号増刊
    第104回全国高校サッカー選手権大会 決戦速報号

    [MATCH REPORT]
    1回戦から決勝まで全47試合を完全詳報

    [HEROES FILE]
    第104回大会を彩った”48名の逸材”を厳選
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ