優勝の輪で笑えなかった…神村学園の注目DF竹野楓太、失意の先に見えた覚悟。新シーズンは主将に名乗り【J-VILLAGE CUP U-18】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2026年03月17日
多くの人から「笑ってなかったね」と
今から2か月前。国立競技場で笑顔が弾けた。
昨夏のインターハイを制した神村学園はCB中野陽斗(現・いわき)、MF福島和毅(現・福岡)を始めとするJ内定選手6名を擁し、創部初の選手権優勝を達成。有村圭一郎監督は選手たちからの胴上げを受けて宙に舞い、MF遠藤保仁(鹿児島実卒)らを輩出してきたサッカー王国・鹿児島の復活を示した。
その一方でひとりだけ、浮かない顔をしていた選手がいる。DF竹野楓太(新3年)である。
夏のインターハイでは主力のひとりとして活躍し、昨年11月にはU-17日本代表としてワールドカップでベスト8入りを経験。選手権では、大会を彩る注目プレーヤーとして熱視線を注がれていたが、3試合23分の出場に留まった。同じくU-17W杯で活躍した流経大柏のDFメンディー・サイモン友(新3年)が残したインパクトと比べれば、不完全燃焼に終わった感は否めない。
当然、笑顔はなく、心境は複雑。最後に撮った記念撮影でもひとりだけ強張った表情で、多くの人から「笑ってなかったね」と言われたという。「嬉しかったけど、やっぱり試合に出られていないので悔しい気持ちが大きい」(竹野)。当時の気持ちを聞いた際、少し間を置いてから言葉が出てきたことも当時の胸中が透けて見えた。
11月のW杯で貴重な経験を積んだ男に何が起こっていたのだろうか。
遡ること5か月前。竹野はカタールの地で行なわれたU-17W杯で、世界の猛者たちとの真剣勝負の場に立っていた。夏のインターハイで活躍したことでメンバー入りを勝ち取った男は3−4−2−1の右ウイングバックを担当。グループステージ第3戦でMF長南開史(柏)が一発退場で3試合出場停止となり、ノックアウトステージは準々決勝まで先発出場の機会を得た。
昨夏のインターハイを制した神村学園はCB中野陽斗(現・いわき)、MF福島和毅(現・福岡)を始めとするJ内定選手6名を擁し、創部初の選手権優勝を達成。有村圭一郎監督は選手たちからの胴上げを受けて宙に舞い、MF遠藤保仁(鹿児島実卒)らを輩出してきたサッカー王国・鹿児島の復活を示した。
その一方でひとりだけ、浮かない顔をしていた選手がいる。DF竹野楓太(新3年)である。
夏のインターハイでは主力のひとりとして活躍し、昨年11月にはU-17日本代表としてワールドカップでベスト8入りを経験。選手権では、大会を彩る注目プレーヤーとして熱視線を注がれていたが、3試合23分の出場に留まった。同じくU-17W杯で活躍した流経大柏のDFメンディー・サイモン友(新3年)が残したインパクトと比べれば、不完全燃焼に終わった感は否めない。
当然、笑顔はなく、心境は複雑。最後に撮った記念撮影でもひとりだけ強張った表情で、多くの人から「笑ってなかったね」と言われたという。「嬉しかったけど、やっぱり試合に出られていないので悔しい気持ちが大きい」(竹野)。当時の気持ちを聞いた際、少し間を置いてから言葉が出てきたことも当時の胸中が透けて見えた。
11月のW杯で貴重な経験を積んだ男に何が起こっていたのだろうか。
遡ること5か月前。竹野はカタールの地で行なわれたU-17W杯で、世界の猛者たちとの真剣勝負の場に立っていた。夏のインターハイで活躍したことでメンバー入りを勝ち取った男は3−4−2−1の右ウイングバックを担当。グループステージ第3戦でMF長南開史(柏)が一発退場で3試合出場停止となり、ノックアウトステージは準々決勝まで先発出場の機会を得た。
プレーに迷いがあり、持ち前の思い切りの良い攻撃参加を100パーセント出し切れたとは言えなかったが、ハイレベルな戦いで得られた経験値は自身の財産となった。しかし、チームに戻ってからは、世界基準を意識するが故に本来の姿を取り戻せず、レギュラーポジションを喪失。もともとメンタル面が強いとは言えなかった男は泥濘(ぬかるみ)にハマり、スランプに陥った。
自分の中では全力でやり切っているつもりでも、それが表に出にくい気質。有村監督や竹元真樹総監督から「気持ちが見えない」と叱責され、最終的に選手権はベンチを温めた。途中から起用されても不慣れなセンターフォワード。本職の右SB以外のポジションでプレーした事実も、悔しさを倍増させた。
そして、迎えた新シーズン。夏冬を制した王者として多くの期待がチームに寄せられるなか、竹野は自らキャプテンになりたい旨を有村監督に伝えた。その意図を竹野はこう話す。
「有村先生からも責任があるところじゃないと輝けないと言われたし、(去年のキャプテン中野)陽斗を見てきたので、去年の結果を超えられるように自分としてもキャプテンをすることで去年の自分を上回れるんじゃないかなと思って立候補しました」
覚悟と責任。自分を変えるためには環境を変えるしかない。失意のどん底にいた竹野は自分を奮い立たせるべく、リーダー役に名乗り出た。
前向きなマインドは自分に少なからず変化をもたらしている。自身の状況に関わらず先頭に立ってやらないといけない。悩んだり、腐ったりしている暇はなく、気持ちも前に出てくるようになった。
自分の中では全力でやり切っているつもりでも、それが表に出にくい気質。有村監督や竹元真樹総監督から「気持ちが見えない」と叱責され、最終的に選手権はベンチを温めた。途中から起用されても不慣れなセンターフォワード。本職の右SB以外のポジションでプレーした事実も、悔しさを倍増させた。
そして、迎えた新シーズン。夏冬を制した王者として多くの期待がチームに寄せられるなか、竹野は自らキャプテンになりたい旨を有村監督に伝えた。その意図を竹野はこう話す。
「有村先生からも責任があるところじゃないと輝けないと言われたし、(去年のキャプテン中野)陽斗を見てきたので、去年の結果を超えられるように自分としてもキャプテンをすることで去年の自分を上回れるんじゃないかなと思って立候補しました」
覚悟と責任。自分を変えるためには環境を変えるしかない。失意のどん底にいた竹野は自分を奮い立たせるべく、リーダー役に名乗り出た。
前向きなマインドは自分に少なからず変化をもたらしている。自身の状況に関わらず先頭に立ってやらないといけない。悩んだり、腐ったりしている暇はなく、気持ちも前に出てくるようになった。
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