【日本代表】岡崎が危惧する日本の弱点は"バランス"。「誰かひとりで大きく変えられる問題ではない」

2016年09月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

オーストラリアやサウジと対戦する時には、「もっとチームとして仕上がってないと」。

タイ戦をベンチで見守った岡崎は、「全体像を見ると、バランスが大きく崩れる瞬間もある」と日本代表の課題を掲げた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 2-0で勝利を飾ったタイ戦後のミックスゾーンで、岡崎が日本の課題を口にした。
 
「全体像を見ると、バランスが大きく崩れる瞬間もある」
 
 18分に原口のゴールで先制した後、日本は圧倒的に試合を支配した。にも関わらず、なかなか追加点が奪えなかった。そうするうちに集中が切れたのか、岡崎が言う「バランスが大きく崩れる瞬間」が訪れる。70分に最終ラインの裏のスペースを突かれ、GKとの1対1という決定機を作られたのだ。

 GK西川のビッグセーブがなければ、1-1の引き分けで終わっていた可能性もあった。岡崎にとっては、"勝ったから良い"で終わらせられる問題ではなかった。
 
 日本は過去のワールドカップ予選でも格下相手に攻めあぐねて、カウンターでひやりとさせられる場面を何度も作られている。しかし、いつまでたっても同じ失敗を繰り返してしまう。長く代表のレギュラーとして活躍する岡崎は、それをチームとしての"意思統一"が足りないためだと見ている。
 
「僕だけじゃあんまり変わらない部分だなと。それに、誰かが変わったからといって大きく変わるような問題ではないというか、全員でこの問題に取り組んでいかないといけないと思う」
 
 今後、最終予選では、オーストラリアやサウジアラビア、イラクといった強豪との対戦が待っている。
 
「どんどん強い相手になってくる。サウジもそうだし、オーストラリアやイラクあたりはUAEよりも強いと思う。そういうチームと対戦する時に、もっとチームとして仕上がってないと。やっぱり仕上がりっていうのもバランスだと思うんです」
 
 代表チームが一緒にトレーニングできる時間は少ないが、岡崎が言う「バランス」を整えることができるのか。まずは10月シリーズ(6日/イラク戦、11日/オーストラリア戦)の2試合に注目したい。

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