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【北中米W杯出場国紹介|第13回:スコットランド】3月に日本と対戦。サイドで違いを作るドークが前を向けば高確率でチャンスメイク

カテゴリ:ワールド

河治良幸

2026年02月03日

4-2-3-1と4-1-4-1を併用

7大会ぶり9度目のW杯出場のスコットランド。初のGS突破を果たせるか。(C)Getty Images

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 スコットランドは、イギリスを形成するカントリー(Countries of the United Kingdom)の一つ。サッカーにおいては19世紀の後半から独自の協会(SFA)が存在しており、イングランド、ウェールズ、北アイルランドとは別の代表チームとして活動している。

 かつてはリバプールで活躍したケニー・ダルグリッシュやマンチェスター・ユナイテッドの第二次黄金期を支えたデニス・ローなど、世界的な名選手を送り出してきた国としても知られる。

 北中米W杯では、28年ぶり9度目の出場となるが、これまで一度もグループステージあるいは一次リーグを突破したことがない。48か国に拡大した今回はラウンド32からの決勝トーナメントとなるため、各組3位の成績上位でも勝ち進むことができるのは、スコットランドにとっても大きなチャンスだろう。

 欧州予選はC組で、デンマーク、ギリシャ、ベラルーシと戦った。絶対的な本命はいないが、平均レベルの高いグループで奮戦。最後はグラスゴーの聖地ハムデンパークで、最大のライバルだったデンマークに4-2の勝利。そのうち2得点は後半アディショナルタイムに記録したもので、激闘を制してストレートインを勝ち取った。

 特に相手のクリアボールをダイレクトで合わせたキーラン・ティアニー(セルティック)による勝ち越し弾は、いつまでも語り継がれる伝説的なゴールだろう。

 スコットランドはサー・アレックス・ファーガソンなど、数多くの名将を育ててきた国でもあり、これまで代表チームでの外国人監督は、2002年から04年に率いたドイツ国籍のベルティ・フォクツしかいない。

 現在「タータン・アーミー(スコットランド代表の愛称)」を指揮するスティーブ・クラーク監督は就任7年目となる。プレミアリーグを2連覇した当時のチェルシーで、ジョゼ・モウリーニョ(現・ベンフィカ監督)をコーチとして支えるなど、理知的な指導者としても知られる。
 
 4-2-3-1と4-1-4-1を使い分けるチームで、最前線からチームを引っ張るのがチェ・アダムス(トリノ)だ。カリブ海にルーツを持つストライカーで、決して大柄ではないが、抜群のボディバランスを駆使して攻撃に深みをもたらす。プレッシングの貢献度も非常に高く、本大会でも最も欠かせない選手の一人だろう。

 ターゲットマンとしては188センチのリンドン・ダイクス(チャールトン)や191セントのジョージ・ハースト(イプスウィッチ・タウン)もおり、試合の状況次第ではシンプルにクロスボールを入れていく2トップも選択肢だ。

 攻撃的なポジションでは、サイドから個人で違いを作り出せる、20歳のベン・ドーク(ボーンマス)も重要な武器になっている。デンマークとの最終決戦では、中盤の大黒柱であるスコット・マクトミネイ(ナポリ)の先制ゴールをアシストした。

 相手をそれほど支配できていなくても、ドークが前を向いてボールを持てば、高い確率でチャンスをもたらせるというのが、チームの共通理解になっている模様だ。

 ジョン・マギン(アストン・ビラ)は必要に応じて中央でもサイドでもアクセントになれる万能型のタレントで、マクトミネイや左利きのMFライアン・クリスティー(ボーンマス)との多彩なコンビプレーでチャンスを切り開く。
 
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