トーマス・デンをコンバートする一手にトライ
いよいよ2月6日に開幕を迎えるJ1百年構想リーグ。シーズン移行前の特別大会に、各クラブはどんな陣容で臨むのか。本稿では横浜FMの最新序列とチームの現状をお届けする。
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極端に割り切った戦い方でJ1残留を勝ち取った横浜FMが、次へのステップを踏み出している。1月10日の始動日以降はロングボール一辺倒の攻撃から脱却し、状況と相手を見ながらショートパスも使い分けて攻撃を組み立てる戦術を採り入れた。
もっとも、プライドを投げ捨てて死に物狂いで戦った昨季終盤の反動は大きく、いつの間にか適切な距離感でボールをつなぐ感覚を失ってしまった。これは選手を選択する以前の問題で、一朝一夕で解決できるものでもない。シーズン開幕後もしばらくは産みの苦しみが続くだろう。
先発の顔ぶれに目を向けると、トップ下の位置で昨季のトップスコアラーだった植中朝日が抜けた穴をいかにして埋めるかは大きなポイントになる。大島秀夫監督は「戦力的には痛いけれど、(遠野)大弥が帰ってきたり、(天野)純もいるし、ユーリ(・アラウージョ)もいるし、(樋口)有斗もいる。この半年で誰が出場してもいいという意欲があればカバーできると思っているし、みんなにチャンスはあると思う」と前向きに話す。
実績と安定感で勝るのは天野。トップ下らしいトップ下として、攻撃陣の中心に君臨する。アタッカー色を強めたい時は、右アキレス腱断裂からの復活を目ざす遠野だろう。ただし半年以上も公式戦から遠ざかっているため、トップフォームを取り戻すまでは時間を制限しながらの起用になるかもしれない。
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極端に割り切った戦い方でJ1残留を勝ち取った横浜FMが、次へのステップを踏み出している。1月10日の始動日以降はロングボール一辺倒の攻撃から脱却し、状況と相手を見ながらショートパスも使い分けて攻撃を組み立てる戦術を採り入れた。
もっとも、プライドを投げ捨てて死に物狂いで戦った昨季終盤の反動は大きく、いつの間にか適切な距離感でボールをつなぐ感覚を失ってしまった。これは選手を選択する以前の問題で、一朝一夕で解決できるものでもない。シーズン開幕後もしばらくは産みの苦しみが続くだろう。
先発の顔ぶれに目を向けると、トップ下の位置で昨季のトップスコアラーだった植中朝日が抜けた穴をいかにして埋めるかは大きなポイントになる。大島秀夫監督は「戦力的には痛いけれど、(遠野)大弥が帰ってきたり、(天野)純もいるし、ユーリ(・アラウージョ)もいるし、(樋口)有斗もいる。この半年で誰が出場してもいいという意欲があればカバーできると思っているし、みんなにチャンスはあると思う」と前向きに話す。
実績と安定感で勝るのは天野。トップ下らしいトップ下として、攻撃陣の中心に君臨する。アタッカー色を強めたい時は、右アキレス腱断裂からの復活を目ざす遠野だろう。ただし半年以上も公式戦から遠ざかっているため、トップフォームを取り戻すまでは時間を制限しながらの起用になるかもしれない。
左MFを主戦場とするテヴィスにも注目が集まる。ブラジル出身の20歳の俊英は一瞬の加速力と打開力が武器で、周りを使いながらのコンビネーションも得意。Jリーグの強度や規律を重視する日本のサッカーに馴染めれば、守備面での課題を補って余りある攻撃力を発揮できる。
懸念材料を挙げるとすれば、アクシデントが続いているボランチの人選か。始動日直後に負傷した喜田拓也はキャンプ中の練習試合に出場できておらず、山根陸も復帰したばかりで100%の状態に戻っていない。好アピールを続けていたルーキーの樋口は右膝の負傷で離脱している状況で、ボランチの駒が足りない。
そこでキャンプ途中からは、本職センターバックのトーマス・デンをコンバートする一手にトライ。高さや強さといった不足部分を補えるプレーヤーではあるものの、プレー経験の乏しさという課題は残る。喜田や山根が復帰すれば解消できる問題ではあるものの、開幕戦限定で採用する可能性のある起用法だ。
最終ラインに関しては、センターバックを務めるジェイソン・キニョーネスと角田涼太朗が万全の状態ならば大崩れの心配はない。対人に強く、セットプレーでは得点源にもなれる両者がフル稼働できれば、上位進出を目ざせるだろう。
初めてシーズン最初から指揮を執る大島監督は「自分たちはあくまでも下の立場からのスタート」と謙虚な姿勢を崩さない。苦しみ抜いた昨季の反省を経て、チームの底上げを図りながら26-27シーズンへつなげたい。目先の結果だけを追うのは得策ではなく、我慢と辛抱を続けて活路を見出したいハーフシーズンとなる。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)
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そこでキャンプ途中からは、本職センターバックのトーマス・デンをコンバートする一手にトライ。高さや強さといった不足部分を補えるプレーヤーではあるものの、プレー経験の乏しさという課題は残る。喜田や山根が復帰すれば解消できる問題ではあるものの、開幕戦限定で採用する可能性のある起用法だ。
最終ラインに関しては、センターバックを務めるジェイソン・キニョーネスと角田涼太朗が万全の状態ならば大崩れの心配はない。対人に強く、セットプレーでは得点源にもなれる両者がフル稼働できれば、上位進出を目ざせるだろう。
初めてシーズン最初から指揮を執る大島監督は「自分たちはあくまでも下の立場からのスタート」と謙虚な姿勢を崩さない。苦しみ抜いた昨季の反省を経て、チームの底上げを図りながら26-27シーズンへつなげたい。目先の結果だけを追うのは得策ではなく、我慢と辛抱を続けて活路を見出したいハーフシーズンとなる。
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