初めての全国の舞台にかける思いはひとしお
チームを勝利に導くゴールを決めた布施。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)
[高校選手権・2回戦]聖和学園(宮城)3-1 徳島市立(徳島)12月31日/Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu
「もう次、絶対に点数を決めるので、自分にボールを渡してくれれば絶対決めたいと思います」。聖和学園のエースストライカー布施唯斗(3年)は、自身のゴールがなかった12月29日の1回戦・那覇西戦(3-0)後、ゴールへの渇望を語っていた。
そして迎えた2回戦・徳島市立戦。1-1で迎えた後半の14分だった。ボランチのMF野々宮蒼(3年)が「自分はあまりキックがうまくないのですが、あのキックができたのはめちゃくちゃビックリしました」と自身も驚いたという精度の高い浮き球パスを供給。これに対し、相手のディフェンスラインの背後に抜け出した布施が、GKが前に出ているのをよく見てヘディングシュートを放つ。
「本当にピンポイントで(野々宮からパスが)来たので、あとはもう決めるだけでした」と振り返ったシュートは、見事な弧を描いてゴールに吸い込まれる。有言実行のゴールとなった。
その後、33分にMF塩田凌央(3年)のゴールも決まって、3-1で勝利した聖和学園は過去最高成績に並ぶ3回戦へと駒を進めた。
決勝点を決める形となった布施だが、ハーフタイムでは落ち込んでいたという。前半25分にセットプレーからMF後藤怜皇(3年)がヘディングシュートを決めて先制したのだが、「前半の失点の部分で、(布施が)ボールキープしてから失って、カウンターを食らったのでハーフタイムはショボンとしていました」と加見成司監督が語った通り、34分の失点に絡んでしまったのだ。
「自分が悪い状況で失ったら、チームも大変ですし、もっと後半はしっかり自分でキープして、得点というところも意識してやっていました」と、布施は前半のプレーを反省し、後半に臨んだ。
「もう次、絶対に点数を決めるので、自分にボールを渡してくれれば絶対決めたいと思います」。聖和学園のエースストライカー布施唯斗(3年)は、自身のゴールがなかった12月29日の1回戦・那覇西戦(3-0)後、ゴールへの渇望を語っていた。
そして迎えた2回戦・徳島市立戦。1-1で迎えた後半の14分だった。ボランチのMF野々宮蒼(3年)が「自分はあまりキックがうまくないのですが、あのキックができたのはめちゃくちゃビックリしました」と自身も驚いたという精度の高い浮き球パスを供給。これに対し、相手のディフェンスラインの背後に抜け出した布施が、GKが前に出ているのをよく見てヘディングシュートを放つ。
「本当にピンポイントで(野々宮からパスが)来たので、あとはもう決めるだけでした」と振り返ったシュートは、見事な弧を描いてゴールに吸い込まれる。有言実行のゴールとなった。
その後、33分にMF塩田凌央(3年)のゴールも決まって、3-1で勝利した聖和学園は過去最高成績に並ぶ3回戦へと駒を進めた。
決勝点を決める形となった布施だが、ハーフタイムでは落ち込んでいたという。前半25分にセットプレーからMF後藤怜皇(3年)がヘディングシュートを決めて先制したのだが、「前半の失点の部分で、(布施が)ボールキープしてから失って、カウンターを食らったのでハーフタイムはショボンとしていました」と加見成司監督が語った通り、34分の失点に絡んでしまったのだ。
「自分が悪い状況で失ったら、チームも大変ですし、もっと後半はしっかり自分でキープして、得点というところも意識してやっていました」と、布施は前半のプレーを反省し、後半に臨んだ。
加見監督は「切り替えてやりなさいと言って、点数を取ってくれたので良かったです」と話す。布施もゴールを決めた瞬間「本当にホッとしたという気持ちと、もう嬉しいという気持ち、でもまだプラマイゼロなので」とし、安堵の感情と、もっとゴールを取って失点を取り返さなければという感情が入り混じったという。
聖和学園は夏のインターハイも出場したが、布施は負傷で欠場。初めての全国の舞台にかける思いはひとしおだった。
「インターハイも怪我で出られなくて、本当に悔しい思いをしたので、もう選手権は絶対に良いところを出してやろうという気持ちで臨んでいました。まずゴールを見て、ボールを持ったらまずシュートを狙うというのを意識してやっていました」と、得点への貪欲な姿勢が結実した。
「家では毎回『ハットトリックを取れ』と言われていて、点数を取るのは楽しくて好きなので、自分もそこを意識してやっています」と語る聖和学園の10番は、次戦の日大藤沢戦でも、貪欲にゴールを目ざす。
取材・文●小林健志(フリーライター)
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「家では毎回『ハットトリックを取れ』と言われていて、点数を取るのは楽しくて好きなので、自分もそこを意識してやっています」と語る聖和学園の10番は、次戦の日大藤沢戦でも、貪欲にゴールを目ざす。
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