「我々はバルセロナではない」41年ぶりに牙城を崩し、66年ぶりVへ――日本人4選手を擁する絶対王者を抑えて首位、ハーツの考え方。目指すは「19戦2敗」

2025年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

完全なる2強リーグ。ファーガソン時代まで遡る

今月7日に行なわれたセルティックとの直接対決は2-1で制した。(C)Getty Images

 12月27日に開催されたスコットランドリーグ第19節で、首位を走るハーツはハイバーニアンと敵地で対戦。2-3で敗れ、今季リーグ戦2敗目を喫した。この結果、前田大然、旗手怜央、山田新、稲村隼翔が所属し、4連覇中のセルティックとの勝点差は3に縮まった。

 今季からハーツを率いるデレク・マキネス監督は、試合後に『BBC Scotland』のインタビューに対応。自分たちがあるべき姿を次のように語った。

「我々がリーグ首位に立つのは、バルセロナのようなチームだからでも、自分たちではない何かになろうとするからでもない。試合で基本をしっかりこなすからだ。基本を怠れば、どれだけ実力があっても、どれだけ好調でも痛い目に遭う」
 
 ハイバーニアン戦では開始3分で先制を許すと、前半終了間際と後半早々にも失点。0-3にされたが、そこから猛反撃し、同点まであと一歩のところまで行った。 

 54歳のスコットランド人指揮官は「後半は我々の本来の姿に近付いた」と伝えた上で、勝負のシーズン後半戦に向けて、こう覚悟を示した。

「私たちはここまで19試合を戦って2敗だ。今後の19試合で2敗であれば、素晴らしいシーズン、信じられないシーズンを送れる。今この時点で全てを失ったりはしない。1試合負けたが、その理由は分かっている」

 スコットランドリーグは完全なる2強体制だ。長きに渡ってセルティックとレンジャーズが優勝を分け合っており、両雄以外がリーグを制したのは、アレックス・ファーガソン監督が率いていた1984-85シーズンのアバディーンまで遡る。

 ハーツは41年ぶりに牙城を崩し、クラブとしては4度目の優勝を果たした1959-60シーズン以来、66年ぶりに栄光を掴めるか。王者セルティックの足音は迫っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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