「一緒に喜んだ瞬間も、確かにそこにあったはずなのに」
近藤氏がプロの世界におけるオフシーズンの本音を語った。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)
現役時代に柏や千葉、東京Vでプレーし、Jリーグ通算400試合以上に出場した元日本代表DFの近藤直也氏が12月26日、自身のXを更新。オフシーズンにおける移籍や契約を巡る選手の胸中を、真摯な言葉で発信した。
近藤氏は、オフシーズンになると契約更新や満了、移籍のニュースが飛び交い、ファンやサポーターがさまざまな感情を抱くのは当然だとしたうえで、「選手側の時間は、その発表が出るずっと前から動いている」と強調した。
続けて、「誰にも言えない不安。先の見えない話し合い。家族にどう説明するか、次の1年、3年、引退後までを含めた決断。簡単に答えが出ることなんて、ほとんどない。それでも公表できる理由は、ほんの一部で、本当の理由ほど、外には出せない」と明かした。
近藤氏は、オフシーズンになると契約更新や満了、移籍のニュースが飛び交い、ファンやサポーターがさまざまな感情を抱くのは当然だとしたうえで、「選手側の時間は、その発表が出るずっと前から動いている」と強調した。
続けて、「誰にも言えない不安。先の見えない話し合い。家族にどう説明するか、次の1年、3年、引退後までを含めた決断。簡単に答えが出ることなんて、ほとんどない。それでも公表できる理由は、ほんの一部で、本当の理由ほど、外には出せない」と明かした。
その結果、時には「裏切った」「恩を忘れた」といった言葉を向けられ、古巣との対戦でブーイングを受けることもあるという。プロとして受け止める覚悟はあるとしながらも、「1人の人間としては、やっぱり少しだけ寂しさも感じる」と本音を吐露。「あのクラブのために必死に走った日々も、痛みを抱えながらピッチに立った試合も、勝ったときに一緒に喜んだ瞬間も、確かにそこにあったはずなのに。移籍した瞬間に、すべてがなかったことのようになるのは、正直、やっぱり寂しい」と切なさを語った。
そして、チームを離れる選手に対し、理由が分からなくても「事情があったのかもしれない」と少しだけ想像してほしいと呼びかける。
最後には、「拍手じゃなくてもいいし、理解できなくてもいい。ただ、これまでの時間まで否定されなければ、それだけで選手は前を向いて次の一歩を踏み出せる」と記し、別れが静かで、そして最も苦しい時期でもあるオフシーズンの裏側に「ほんの少しだけ想像を向けてもらえたら嬉しい」と結んだ。
長年プロの世界で戦ってきたからこそ紡がれた言葉だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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そして、チームを離れる選手に対し、理由が分からなくても「事情があったのかもしれない」と少しだけ想像してほしいと呼びかける。
最後には、「拍手じゃなくてもいいし、理解できなくてもいい。ただ、これまでの時間まで否定されなければ、それだけで選手は前を向いて次の一歩を踏み出せる」と記し、別れが静かで、そして最も苦しい時期でもあるオフシーズンの裏側に「ほんの少しだけ想像を向けてもらえたら嬉しい」と結んだ。
長年プロの世界で戦ってきたからこそ紡がれた言葉だ。
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