「伝説となった」リーグ制覇をもたらした中田英寿をイタリアメディアが回想「トッティとポジション争いという不運から…」

2025年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「この物語は壁さえも知っている」

ローマのスクデット獲得に寄与した中田。(C)Getty Images

 伝説の一戦での活躍は、24年が経っても色あせない。

 サウジアラビアでスーペルコッパ・イタリアーナが開催されているなか、今週末のセリエAで注目されるのが、ユベントス戦とローマのビッグマッチだ。4位と5位につける両クラブは、優勝を争うインテル、ミラン、ナポリが中東にいる間に、ポイントを積み重ねておきたいところだろう。

 トリノで行われるユベントス戦ローマといえば、2001年の対決が思い起こさせる。元日本代表の中田英寿が1ゴールを含む2得点に絡んで活躍した天王山だ。

 クラブ史上3回目のスクデットに向かっていたローマは、敵地でのユベントス戦で2点のビハインドを背負った。だが、フランチェスコ・トッティと交代して出場した中田の豪快なミドルシュートで1点を返すと、終了間際にも中田氏のシュートからヴィンチェンツォ・モンテッラが同点弾をマーク。土壇場でドローに持ち込み、タイトルを引き寄せた。

この試合での中田のインパクトは計り知れない。ローマ専門サイト『Voce Giallorossa』は12月18日、今回のユベントス戦を前に、「この物語は壁さえも知っている」と報じている。

「2000年1月、大金や彗星のように消えたドミトリー・アレニチェフと引き換えにペルージャから首都のクラブに加わったヒデトシは、トッティとのポジション争いという不運から出場機会が限られていたにもかかわらず、すぐに伝説となった」
 
 同メディアは、さらにアタランタ戦でも中田氏のアシストからモンテッラがゴールを決めて勝利したことも紹介。「伝説となるに十分だった」と伝えている。

「彼の仕事はスクデット獲得で終わったと考えられるかもしれない。その夏、彼はパルマに移籍したからだ。そして翌年、パルマでコッパ・イタリアを制している」

 今回の一戦は当時のような天王山ではない。だが、上位が僅差となっている今季のセリエAだけに、両クラブの対戦が極めて重要なのは同じだ。2001年のようなドラマはあるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】中田英寿がユベントス戦で決めた伝説のスーパーミドル弾

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