就任早々崖っぷち…アンリが元部下のセルティック指揮官を擁護「解任?早すぎるだろ」

2025年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

同胞で同い年「彼は友人だから、私は偏った見方をする」

スコットランドで大苦戦を強いられている盟友について語ったアンリ。(C)Getty Images

 前田大然、旗手怜央、山田新、稲村隼翔を擁するセルティックが、危機に瀕している。超短命政権に終わる可能性がある。

 10月末にブレンダン・ロジャーズ監督が電撃辞任したスコットランド王者は、暫定的に発足したマーティン・オニール体制で7戦6勝と復調した。

 しかし、ロジャーズの正式な後任としてウィルフリード・ナンシー監督が就任した途端、システム変更などの混乱もあり、大失速。12月7日に新体制初陣を戦って以降、まさかの4戦4敗だ。ハーツとのスコットランドリーグ首位攻防戦(1-2)や、セント・ミレンとのリーグカップ決勝(1-3)といった大一番を次々に落とした。

 48歳のフランス人指揮官への風当たりは強く、早期解任を求める声が少なくない。ただ、同い年の同胞ティエリ・アンリは、解任は時期尚早だと訴えた。

 英公共放送『BBC』によれば、フランス代表とアーセナルの英雄は、自身がCFモントリオールの監督を務めた際の部下でもあるナンシーについて、次のように語った。

「彼の退却を求める声があることは承知している。監督としての私の意見を言うならば、それを求めるのは早すぎると思う。彼に仕事を任せ、上手くやらせ、シーズンの終わりあたりに評価すべきだろう」
 
 強い結びつきを持つナンシーを擁護するアンリは、「今は時期尚早だ。彼は状況を好転させられると思う。彼は素晴らしい人物で、優れたマインドを持っている」と強調。「現時点では機能しておらず、明らかに状況は良くない。だが彼は友人だから、私は偏った見方をするだろう」と冷静な考えも伝えつつ、"今は決断を下す時ではない"と断言した。

「どんな監督も、こんなに早く職を失ってほしくない。私にとって理に適っていない」

 盟友アンリの正当性を証明するためにも、セルティックはナンシー体制で本来あるべき姿を取り戻せるか。次は21日にホームでアバディーンと対戦する。まずは初勝利を掴みたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】まるで別人?あまり変わらない?アンリらスーパーレジェンドたちの今と昔を徹底比較!

【記事】「凄いメンツ!」「中田ヒデと本田が肩組んでいるのが貴重」レジェンド日韓戦に出場した元日本代表戦士の"豪華"集合ショットが反響!「城さん、どんどんでかなるやん」

【記事】なぜ名門アヤックスは14か月間プレーしていない冨安健洋を獲得したのか。クラブ幹部が明かした思惑「彼の故障歴は重要事項だったが…」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事