高騰の批判を受け…FIFAが北中米W杯に“60ドル”低価格チケットを導入。決勝含む全104試合に適用

2025年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

新設されたチケットは全体の10パーセント

FIFA がW杯の低価格チケット導入を発表した。(C)Getty Images

 FIFA(国際サッカー連盟)は16日、2026年の北中米ワールドカップに向けて、出場国のファン向けに新たな低価格チケットを導入すると発表した。

 新設されるサポーター向け低価格チケットは、決勝戦を含む大会全104試合に対して60ドル(約9300円)の固定価格で提供される。この取り組みは、出場国のファンが大会を通じて自国チームを応援しやすくするための施策として設計された。

 米BBCスポーツによると、これまで決勝戦の最も安いチケットが4185ドル(約65万円)とされ、サポーター団体からも強い抗議の声が上がるなど批判が集まっていた。今回の発表はこうした声に応える形となった。

 FIFAは、各出場国協会(PMA)に割り当てられるチケットの50パーセントが「最も手頃な価格帯」に設定されると発表。具体的には「サポーター・バリュー・ティア」が40パーセント、今回新設された「サポーター・エントリー・ティア」が10パーセントを占める。残りの割り当ては「サポーター・スタンダード・ティア」と「サポーター・プレミア・ティア」に均等に分配される。
 
 出場国協会を通じてチケットを申し込んだファンについては、自国チームがノックアウトステージに進出できなかった場合、不成立となった申し込みに対する払い戻し時の手数料が免除されるという。

 FIFAはまた、現在実施中のランダム抽選販売フェーズで、すでに2000万件のチケットリクエストが寄せられていることを明らかにした。このフェーズは12月11日から開始され、2026年1月13日の現地時間午前11時まで継続される。

 北中米W杯は、2026年6月11日から7月19日まで、カナダ、メキシコ、アメリカの3か国で開催される。非営利団体であるFIFAは、ワールドカップから得られる収益の90パーセント以上を世界中のサッカー発展のために再投資する計画だとしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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