「彼を残すことが合理的なのか」昨季33発の日本人エースにまさかの不要論? 地元メディアが去就に見解「パフォーマンスは落ち、自信も揺らいでいる」

2025年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今季前半ははるかに影響力がなかった」

今夏には志願していた移籍が破談となった前田。(C)Getty Images

 前田大然は夏のマーケットでセルティックからの移籍を志願した。実現しなかったが、その希望を公にしたことで、1月に再び移籍を目指すとの声は絶えなかった。

 だが、専門サイト『The Celtic Way』などによると、前田は夏のワールドカップまで、つまり今シーズンいっぱいはセルティックに残る意向という。

 成績不振や監督交代で揺れるチームを慮ってのことか、ワールドカップまで環境を変えないという選択なのか、望むような移籍先が見つからないとの見立てなのか、理由は不明だ。いずれにしても、セルティックにとっては大きなことだろう。ただ、ウィルフリード・ナンシー監督の就任でシステムも変わり、長期的に1月の前田残留が有益かどうかは議論の余地があるようだ。

 専門サイト『Celts Are Here』は、報道を受けて「マエダは個人的な野心を脇に置き、難しい移行期にあるスカッドの一員として残る用意があるということだ」と報じた。

「その決断を後押ししたのが、忠誠心だろうが、現実的なものだろうが、セルティックはさらなる混乱を招く余裕がないだけに、不安材料のひとつを少し和らげることとなる」

 そのうえで、同メディアは「だが、今季前半のマエダははるかに影響力がなかった。パフォーマンスは落ち、自信も揺らいでいるようなときがあって、ファイナルサードで安定して効果を出せなかった」と続けている。

「それが続くなら、彼を残すことが合理的なのか、セルティックが疑問視するのは当然だ。特に、オファー次第で損切りができ、現在の方向性に合う、より良い選手に再投資できるならなおさらだ」
 
 さらに、Celts Are Hereは「セルティックとしては時間稼ぎになるが、決断を遅らせることにもなる。1月にマエダを残すことは、混乱を避けるのに役立つかもしれないが、明確にすることを延期することにもなるのだ」と指摘した。

「新監督の下で彼が自然にフィットすることはできないとクラブが考えているなら、遅かれ早かれ彼を手放すほうが、より現実的な判断となるかもしれない」

「それでも、プロ意識の高さは評価されるべきだ。不確実ななかでも、マエダはシーズンを戦い抜き、憶測よりもパフォーマンスに集中する用意があるように見える。もっと不安定なロッカールームの中で、その姿勢は重要だ。最終的に、マエダ残留は明白にポジティブというわけでも、明らかにネガティブというわけでもない。条件つきの機会だ」

 前田もクラブも、自分たちとチーム全体の双方の利益となる選択が理想だろう。ただ、マーケットの世界は何があるか分からない。混迷している感のある今季のセルティックだけに、冬の移籍市場での動きに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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