なぜ名門アヤックスは14か月間プレーしていない冨安健洋を獲得したのか。クラブ幹部が明かした思惑「彼の故障歴は重要事項だったが…」

2025年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「インテリジェンスがあり、両足を使える」

今年の7月にアーセナルを退団した冨安。(C)Getty Images

 オランダの強豪アヤックスは12月16日、DF冨安健洋と、2026年6月までの契約を交わしたと発表した。

 万全なら世界クラスのDFとはいえ、膝の故障に苦しみ、昨シーズンの出場は1試合(約6分間)のみ。今年7月にアーセナルを退団して以降は無所属となっていた。

 なぜ欧州きっての名門が、14か月も実戦から遠ざかっている27歳の獲得に動いたのか。フットボールディレクターのマライン・ビューカー氏は、クラブの公式サイトを通じてこうコメントを発表している。

「タケヒロは、複数のトップリーグで豊富な経験を持つ優れたディフェンダーであると証明した。彼はインテリジェンスがあり、両足を使えるディフェンダーだ。スカウト部門とコーチングスタッフと共に、ここ数週間、彼の多くの映像をレビューした。全員が期待に胸を膨らませている。彼の故障歴も重要な考慮事項だったが、彼は当初から回復に尽力し、メディカルスタッフも綿密な評価を行なった。就労許可が下り次第、すぐにグループ練習に合流できる」
 
 ビューカーFDは「試合での鋭さを取り戻すにはまだ時間がかかるだろうが、彼の経験を考えると、すぐにそれを身につけられると確信している。契約面でも、良好な協力関係を築くための良い方法を見つけた。総じて、タケヒロの加入により、比較的若いながらも非常に才能豊かなチームに、短期間でよりバランスをもたらす選手を獲得できたと期待している」と続けた。

 フリーで獲得できるのも大きかっただろうが、これまでの実績はもちろん、コンディション状態をしっかり評価してから、獲得を決断したようだ。

「すぐにグループトレーニングに合流できる」という言葉通りなら、板倉滉ともにピッチに立つ日もそう遠くないかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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