「物凄い技術。やっぱ天才だな」宿敵レジェンドからしても別格。日本サッカーの英雄たちが口を揃える。柿谷曜一朗が残した唯一無二のインパクト

2025年12月15日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「敵としては本当に厄介。代表では本当に頼りになる」

引退試合で超豪快なオーバーヘッドシュートを炸裂させた柿谷氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月14日、柿谷曜一朗氏の引退試合がセレッソ大阪の本拠地で盛大に行なわれた。

 OSAKA PINK(柿谷氏の古巣C大阪ゆかりのチーム)とOSAKA BLUE(ガンバ大阪ゆかりのチーム)が対戦。主役の柿谷氏が決勝点を含む2ゴールに加え、華麗なテクニックや豪快なオーバーヘッドを披露し、セレッソ勢が4-3で大阪ダービーを制した。

 宿敵ガンバのレジェンドにとっても、柿谷氏は特別な存在だ。キャプテンマークを巻いてピッチに立った遠藤保仁氏は、ブラジルW杯を共に戦った後輩について、次のように語った。

「敵としては本当に厄介な選手でしたし、テクニックもあって、アイデアも豊富で、素晴らしい選手だなと思っていました。代表で一緒にやっている時は本当に頼りになりました。頭の良い選手なので、非常にやりやすかったです。良い思い出がたくさんあります」
 
 また、同じくブラジルW杯メンバーで、この日は柿谷氏とマッチアップした今野泰幸(南葛SC)は、「やれることをやっただけです。一生懸命やることだけが取り柄なので、今日もそういう気持ちでやりました」と伝えた上で、やはり、その超絶技巧に舌を巻いた。

「柿谷曜一朗の技術は物凄かった。僕も本気で対応していたんだけど、何度か股を抜かれていたので。あの股抜きはめちゃくちゃ上手かったし、股を抜いた後のスピードとかもめちゃくちゃ速いから、やっぱ天才だなと思いました」

 遠藤氏と今野だけではない。香川真司(C大阪)や本田圭佑も引退試合後に、最大級の賛辞を送った。日本サッカーの英雄たちの証言が、柿谷曜一朗が残した唯一無二のインパクトを物語っている。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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