本田圭佑は悔しさを露わにし、山口蛍は両手を突き上げ、柿谷曜一朗は拍手…記憶に残るラストシーン。試合後、シュートを外した本人と香川真司が笑いを誘う

2025年12月14日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「右足あんなもんでしょ。実力通り」

ラストプレーで明暗が分かれた本田と山口(右)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月14日、柿谷曜一朗の引退試合がセレッソ大阪の本拠地で開催され、OSAKA PINK(柿谷の古巣C大阪ゆかりのチーム)とOSAKA BLUE(ガンバ大阪ゆかりのチーム)が激突。終了間際の88分、ほかでもない柿谷が決勝点を挙げ、OSAKA PINKが4-3で劇的勝利を飾った。

 タイムアップの数秒前、OSAKA BLUEの監督も担った本田圭佑が、ペナルティエリア内で利き足とは逆の右足を一閃。ただ、山口蛍のスライディングでのシュートブロックに阻まれてしまった。

 その瞬間、本田は悔しさを露わにし、山口は両手を突き上げ、柿谷は拍手を送った。

 試合後、OSAKA PINKの一員として戦った香川真司が、日本代表で苦楽を共にしたレフティの好機逸に言及。「右足で良かったですね。圭佑君のシュートの打ち方的には、だいぶ集中して打ってましたけど、右足だったので、ちょっと弱かったですね」と茶目っ気たっぷりに語った。
 
 また、今季V・ファーレン長崎のJ1昇格に大きく貢献した山口のビッグプレーに関しては、「蛍があそこにいるのは、よく見るシーンですよね。長崎の最後の試合もそうですけど、今日はみんなの特徴が出た試合だったんじゃないかなと思います」と振り返った。

 一方、激しいプレスなどで試合を通して存在感を示していた本田自身は、「右足あんなもんでしょ。がっかりしてないです。実力通りなので」と言い放ち、香川同様に報道陣の笑いを誘った。

 試合の中身もキャラも濃い――見どころ満載の引退試合であり、大阪ダービーとなった。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】タイムアップ寸前、本田圭佑が右足で放ったシュートは…

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