上田綺世と渡辺剛の日本代表コンビが所属するフェイエノールトは現地12月６日に開催されたエールディビジの第15節で、ズウォーレとホームで対戦し、６－１で大勝を飾った。

　絶好調の上田は、この試合で、なんと４ゴールを挙げる。11分に左サイドからのクロスにヘッドで合わせて先制点を奪うと、20分にもドリブルでDFをかわして、右足のシュートを突き刺し、２点目を決める。

　42分にも巧みなヘディングシュートでネットを揺らし、前半だけでハットトリックを達成。55分にもCKにヘッドで合わせ、ゴールラッシュを決めてみせた。

　これでリーグ戦15試合18ゴールとした日本代表のエースに、北中米ワールドカップの初戦で対戦するオランダのメディアは戦慄を覚えているようだ。

　オランダ代表の情報を発信している『MEE MET ORANJE』は「上田は止められない存在のようだ。フェイエノールトの日本人ストライカーは絶好調で、毎週ゴールを決め続けている」と報道。「（オランダ代表の）ロナルド・クーマン監督はこの日本のゴールマシンを心配すべきなのだろうか？」と綴った。
 

　同メディアは「数字は嘘をつかない。エールディビジ15試合で18ゴールを記録した上田は、その名声に恥じない活躍を見せている」とそのパフォーマンスを評価した。

「昨シーズンとの違いが際立っている。上田は昨シーズン、なかなか調子を取り戻せず苦しんでいたが、今季はタッチダウンのほぼ全てを成功させている」

　記事は、「上田が絶好調になったタイミングは、これ以上ないほど。金曜日に行われたワールドカップの組分け抽選で、日本はオランダ、チュニジア、そしてプレーオフで出場が決まるヨーロッパのチームと対戦することになった。上田にとってはまさに夢のような組み合わせだった。彼は抽選前に、オランダ代表との対戦を希望していると語っていたからだ」と続き、こう締め括った。

「彼が現在の好調を維持すれば、どんなディフェンダーもフィルジル・ファン・ダイクさえも、間違いなく痛めつけられるだろう」

　オランダ代表のキャプテンを務める世界最高クラスのCB、ファン・ダイクであっても、上田を抑えるのは容易ではないと、警戒心を強めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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