殊勲の一発だ。

　ジェフユナイテッド千葉の姫野誠、17歳。12月７日に行なわれたJ１昇格プレーオフ準決勝のRB大宮アルディージャ戦で、３点ビハインドの60分に途中出場し、Jデビューを飾る。

　71分にカルリーニョス・ジュニオ、77分にエドゥアルドが得点。１点差に詰め寄り、そして83分、姫野が同点弾を奪う。

　米倉恒貴の縦パスを受けて抜け出すと、相手に寄せられながらも左足でシュート。完璧にミートできなかったが、ふわりと浮いたボールがゴールに収まった。

　レギュレーション上、引き分けならシーズンの成績上位のチームが勝ち上がる。６位の大宮に対し、３位の千葉は３－３のスコアでも決勝進出となるなか、87分には河野貴志の逆転弾が生まれ、４－３で競り勝った。
 

　試合後のフラッシュインタビューに姫野が対応。マイクを掴んで「ありがとうございます！ ありがとうございます！」と叫ぶ。

　貴重なチーム３点目をゲット。「良いボールを裏に出してくれた。変な形のシュートでしたけど、決められて良かった」と振り返る。

　デビュー戦で大仕事をやってのけた逸材は、「思い切ってプレーしようと思って、入って、結果的にゴールになって嬉しい」と喜ぶ。J１昇格まで、あと１つ。姫野は「あと１つ勝って、J１を決めたいと思います。このクラブにお世話になったので、もっと勝利に導けるように、努力したい」と語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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