「リーグを獲るのは簡単ではない」逆転優勝にあと一歩届かず…柏MF小泉佳穂は落胆。築いたチームスタイルへの想いを語る「トレンドを変えたい気持ちと、異質だからこそ…」

2025年12月07日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

優勝した鹿島と勝点差わずか1

町田戦にフル出場した小泉。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 12月6日に開催されたJ1リーグの最終節で、2位の柏レイソルがホームでFC町田ゼルビアと対戦した。

 試合前の時点で勝点72。首位の鹿島アントラーズを1ポイント差で追走する柏は引き分け以上で逆転優勝の可能性があったなか、立ち上がりからゲームの主導権を握り、スコアレスで迎えた63分に相手のオウンゴールで先制する。

 この1点を守り切り1-0の勝利を収めたが、鹿島も横浜F・マリノスを2-1で下したため、リーグ制覇にはあと一歩届かず。2位でシーズンを終えた。

 試合後の囲み取材で、町田戦にフル出場したMF小泉佳穂は、「試合が終わって一応、鹿島の結果をベンチに確認しましたが、スタジアムのテンションで『鹿島が勝っているんだろうな』というのはわかりました。『ダメかーっ…届かなかった』という想いだけですね」と本音を漏らす。

「シーズンの中で落としてしまった勝点が思い浮かぶので悔しい気持ちがあります。ぱっと出てくるのはホームの(アルビレックス)新潟戦(1-1)、ホーム京都(サンガF.C.)戦(3-3)、アウェーの京都戦(1-1)、アウェーの鹿島(アントラーズ)戦(2-3)あたりですかね。どこかで勝ち点1を拾えていたらよかったですが、リーグを獲るというのは簡単ではない」
 
 それでも柏は今季、リカルド・ロドリゲス監督のもと、ボールを保持し、細かくパスを繋ぐポゼッション型の攻撃的なスタイルを構築。サッカーファンを魅了した。柏の司令塔は、そんなチームスタイルへの想いを次のように語った。

「トレンドを変えたい気持ちと、異質だからこそ優位性を築けた側面はある。僕たち以外のチームがこういうサッカーをしようとしても難しいところはあるので、そんなに簡単にトレンドは変わらないと思いますし、このスタイルのチームが減っていたからこそ僕たちに強みがあった。そういう意味でも今年、タイトルを獲りたかったです。今後は相手が対策しやすくなったり、慣れてくるのでそれを超えていかなければいけないというのが、テーマになります」

 リカルド体制2年目の来季、栄冠を掴めるか。

取材・文●中川 翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

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