「プレッシャーは想像以上でした」鹿島が9年ぶりの頂点。“常勝軍団”を率いた鬼木達監督が吐露「就任当初は不安だった」

2025年12月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「来年もその先もタイトルを一緒に取り続けましょう」

鬼木監督が優勝セレモニーで心境を語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 鹿島アントラーズは12月6日、メルカリスタジアムで行なわれたJ1最終節で横浜F・マリノスを2-1で下し、9年ぶりのJ1制覇を達成した。

 就任1年目で鹿島をタイトルに導いた鬼木達監督は、試合後の優勝セレモニーでこの1年間の苦闘とプレッシャーの重さを振り返りながら、サポーターとチームへの感謝を込めたスピーチを行なった。

 指揮官はまず、サポーターやスポンサーへの感謝の言葉から口を開いた。

「ファン・サポーターの皆様、そしてパートナーの皆様、1年間本当に熱い声援とご支援ありがとうございました」

 続けて監督は、鹿島というクラブで背負う重圧について率直な思いを明かした。

「この鹿島アントラーズに来て、選手が思った以上に本当にプレッシャーの中で戦っているんだなっていうのを来て本当に思いました。想像以上でした」
 
 名門クラブが背負う期待の重さは、監督自身の予想を上回るものだった。就任当初から感じていた不安についても言及し、「就任当初、今日このような瞬間が本当に訪れるのかどうか、不安もありましたけども、日々のトレーニングを毎日本当に全力でやり尽くした。その結果が今だと思います」と、地道な努力の積み重ねが今回の栄冠につながったことを強調した。

 しかし、指揮官の視線はすでに未来を向いている。

「まだまだ自分たちのサッカーはこんなもんじゃないと思っていますし、選手も思っているはず。来年には違った形の戦いがあると思います。自分たちも未知の世界なのでどういう戦いになるかは分かりませんが、とにかくタイトルを取り続けたいと思います」

 また特に強調したのは、チーム全体の結束力だった。

「このチームも支えているのは今日出場した選手だけではなくて、本当に普段から試合に出られなくても怪我をしていてもチームのために何かできるんじゃないかと。そういう姿勢の集団だったからこそ今があります」

 レギュラー選手だけでなく、出場機会に恵まれない選手や怪我で苦しんでいる選手も含めた全員の貢献が、この栄冠を支えたと語った。

 最後にはサポーターとの絆の重要性に触れながら、未来への決意を示した。

「とにかく自分たちはひとつになって、そして皆さんとひとつになり続けて来年もその先もタイトルを一緒に取り続けましょう。1年間本当にありがとうございました」

 手にしたタイトル。常勝軍団を率いた鬼木監督は、プレッシャーと向き合い、チーム一丸となって戦い抜いた1年間の重みを噛み締めながら、さらなる高みを目ざす姿勢を鮮明にした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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