清武、1ゴール1アシストのリーガデビュー! チームもド派手な白星発進!!

2016年08月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

先発の攻撃的選手全員がゴール! そのトリを清武が務めた!!

ミスや修正すべき点も多々あったが、大事なリーガデビュー戦で目に見える結果を残したことは、何よりも大きい。清武は幸先の良いスタートを切った。 (C) REUTERS/AFLO

 8月20日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ第1節で、セビージャは6-4でエスパニョールを下し、ホームでの開幕戦を勝利で飾った。
 
 レアル・マドリー、バルセロナと対戦したスーパーカップ3試合をいずれも落とし、多くの課題を抱えた状態で新シーズンへ突入したセビージャ。スタメンのなかには、新加入・清武の名前もあった。
 
 驚くほどの攻撃的な布陣で開幕戦に臨んだセビージャ。サンパオリ監督の目論見通り、ホームチームはスピーディーなパスワークで相手陣内に攻め入る。清武は中盤右サイドから攻撃に絡み、6分にはクロスをビエットに合わせてあわやゴールの場面を作った。
 
 しかし8分、右サイドをあっさりと破られてピアッティに先制ゴールを許す。悪いかたちでボールを失うと、即決定的なピンチに陥る脆さを、この超攻撃的チームは秘めていた。
 
 それでも、圧倒的にボールポゼッションで勝るセビージャは、複数のチャンスを作った後の15分、マリアーノのクロスからサラビアが絶妙なヘッドで好守連発のGKロベルトを破り、同点に追い付く。
 
 22分には、清武のCKからビエットのヘディングシュートが決まって勝ち越しに成功。ところが喜びも束の間、その4分後に再び右サイドを攻略され、逆サイドから走り込んだH・ペレスにフリーでのシュートを打たれて2-2とされる。
 
 さらに44分にはカウンターを食らい、抜け出したレオのシュートはGKリコがセーブするも、こぼれ球を繋がれた末にサンチェスのゴールで勝ち越しを許してしまった。
 
 やや静かになったサンチェス・ピスファンだったが、すぐに歓声に包まれる。アディショナルタイム、CKからこぼれ球をビエットが詰め、またもや追い付いたのだ。
 
 前半だけで6つのゴールが生まれた試合は、後半になっても多くの得点場面を生み出した。勝ち越したのはセビージャ。53分、左サイドからのクロスを清武がスルーし、ボールを受けたバスケスがダイレクトでゴール左隅に突き刺した。
 
 さらに66分には、中央をドリブルで進んだサラビアからの決定的なラストパスを受けたベン・イェデルがゴールを決め、リードを広げる。
 
 スタメンの攻撃選手のうち4人がゴール。こうなると、最後のひとりである清武のゴールも期待されたが、その瞬間は74分に訪れた。
 
 エヌゾンジの左サイドからのパスがバスケスに通ると、清武はその背後から猛ダッシュでスペースに走り込んでスルーパスを引き出し、飛び出したGKの右を破って、リーガでの初ゴールを決めてみせた。
 
 出場した過去2試合に比べれば、ボールに触れる回数は格段に増え、攻撃面での貢献度も高かった清武。細かくパスを繋ぐチームのなかにも溶け込み、的確な位置取りを見せるなど、存在感を示していたが、1ゴール1アシストという目に見える結果を、大事なリーガデビュー戦で残した。
 
 もっとも、その5分後に自陣でのパスをジェラールにカットされ、そのまま得点まで持ち込まれてしまったのは余計だったが……。
 
 全10ゴールのド派手な試合はで終了。セビージャは多くのゴールでサポーターを喜ばせた反面、何度もため息をつかせた。鮮やかなパスワークからの分厚い攻撃と、あまりに軽すぎる守備……手応えと不安、収穫と課題が残された開幕戦だった。
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