10人の大宮が粘り勝ち!決勝点の江坂は「慎太郎があそこに出すのは、練習から分かっていた」

2016年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

家長の退場で数的不利になるも、89分に起死回生の決勝点。

先制PKを沈めた家長は、77分に相手に肘打ちを見舞ったとして退場処分に。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第2ステージ9節]大宮2-1仙台/8月20日/NACK

 J1第2ステージ9節の大宮対仙台が8月20日、NACK5スタジアム大宮で行なわれ、大宮が2-1で勝利した。
 
 立ち上がりはアウェーの仙台がアグレシブなプレスで主導権を握りに行った。
 
 対する大宮はこのプレスを上手くかいくぐり、D・ムルジャや江坂が、仙台の高い最終ラインの裏を突いてチャンスを作る。
 
 大宮の先制点が生まれたのは、まさにそうした形からだった。江坂が右サイドのスペースを突き、エリア内に侵入してクロスを供給。これをD・ムルジャが足下に収め、相手DFのファウルを誘ってPKを獲得した。
 
 キッカーに立った家長のPKは一度やり直しを命じられたが、仕切り直しを中央に沈めて先制に成功。そのまま1-0大宮リードで前半を折り返した。
 
 後半は大宮がリードを生かして手堅くゲームを進めるも、仙台は少ないチャンスを生かして同点に追いつく。76分、CKのセカンドボールに反応した三田が、エリア外から左足を強振。唸るようなミドルがネットに突き刺さり、試合を振り出しに戻した。
 
 その直後77分、大宮の家長がプレー中に肘を使ったとして一発退場に。これで流れが仙台に傾くかに思われた。
 
 しかし、勝ち越し点を奪ったのは、数的不利の大宮だ。
 
 守備を固め逆襲のチャンスを待っていた89分、マテウスがつないだボールを受けた清水が、早いタイミングで左サイドからクロスを供給。これを中央に走りこんだ江坂がボレーで合わせ、ゴールに流し込んだ。
 
 その後、大宮はアディショナルタイムの5分間をしのぎ切り、2-1で勝利。粘り強く勝点3を獲得した。

 決勝点を挙げた江坂は、「チームとして最後まで諦めずに走りきっていたし、みんなでつないだゴールだった。(清水)慎太郎があそこに出してくれるのは、練習から分かっていた」。

 狙い通りのゴールだったと振り返り、「追いつかれて10人になったなかでも勝てた。チーム全体としてやりきったことが結果につながったので評価できると思う」と手応えを語った。
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