「今はチケットが取れない」クラブ史上初の“偉業”を達成したJ1岡山、ファンが語るクラブの魅力や街の変化「駅やお店など…」

2025年12月01日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

ホーム最終戦で今季最多の入場者数を記録

来季、J1で2年目を迎える岡山。(C)SOCCER DIGEST

 11月30日に開催されたJ1第37節で、ファジアーノ岡山が浦和レッズとホームで対戦。0-1で敗れた。

 2025シーズンのホーム最終戦を勝利で飾ることはできなかったものの、岡山は今季、1年を通して"J1フィーバー"に沸いた。

 ホームゲームはクラブ史上初めて、全試合でホームエリアのチケットが完売。浦和戦は、そのホームエリアのチケットが販売開始からわずか5分で売り切れ、今シーズン最多となる1万5千623人の入場者数を記録した。
 
 そんなファジアーノの魅力を、本拠地のJFE晴れの国スタジアムに駆けつけた岡山ファンに訊いてみると、学生時代から10年以上、岡山を応援しているという男性は「選手だけでなく、ファン・サポーター、スタッフなどみんなが一体になって戦っているところです」と熱弁してくれた。

「昨季のJ1昇格は、選手の頑張りはもちろんですが、『全員で勝つ』というスローガンのもと、僕たちファンも応援するだけでなく、一緒に戦うスタンスがあって最高の結果を掴めたのかなと思います。集客面でいえば『ファジフーズ』は、アウェーのサポーターの方々にも好評ですし、そういった催しにもJ2時代から力を入れてくれています。観客が驚くほど増え、今はチケットがなかなか取れないです」

 またその熱狂ぶりにより、日常からファジアーノに触れる機会が増えたようで、次のように話してくれた。

「職場でも今まではサッカー好きの人しかファジアーノの話をしていませんでしたが、今はサッカーに興味がない人たちも『ファジアーノ凄いね』や『あの選手が上手いんでしょ』などと話題にすることが増えました。街を歩いていても駅やお店など至る所でファジアーノを感じることが増えました」

 一方、ファン歴20年以上の男性は次のように愛するクラブへの想いを語る。

「このクラブがアマチュアの時代から見ていて、勝敗もそうなんですけど、もう親目線で応援しています。今やJ1で戦っていて、江坂(任)選手のような有名なプレーヤーが加入してくれたり、佐藤龍之介選手はA代表ですからね。いつかはタイトルを獲ってほしい想いはあります」

 J1で2年目を迎える岡山は来シーズン、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみだ。

取材・文●中川 翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

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