「スタメンの座は危うい」なぜ主軸だった久保建英がバックアッパー降格の危機に陥っているのか。ソシエダ番記者が明かした“事情”「タケに依存する必要がなくなった」【現地発】

2025年11月30日 ミケル・レカルデ

“FIFAウイルス”という対処が難しい問題

9月のメキシコ戦で負った左足首の怪我を抱えながらプレーしていた久保。(C)Getty Images

 タケ・クボ(久保建英)は、2022-23シーズンのレアル・ソシエダ加入以来、イマノル・アルグアシルとセルヒオ・フランシスコのパズルにおいて常に最も輝かしいピースの1つだった。

 前監督は卓越した選手であることを十分に認識していたため、あえて要求レベルを上げていた。現監督も全幅の信頼を置いて起用する考えを持って就任した。しかし今シーズン、タケの状況は変化した。それは才能の欠如でも、明らかなパフォーマンスの低下でもなく、"FIFAウイルス"というより対処が難しい問題によるものだ。その症状には、長距離移動、過密スケジュール、国際試合に指定されている期間における代表招集に応じる義務などが含まれる。

 ファンというのはゲンキンなものだ。そんな中、不可能なことをタケに追い求めている。つまりチームのスター選手であり続けるだけでなく、ワールドカップイヤーとなる今シーズン、代表チームへの揺るぎないコミットメントを少し控えてほしいと願っているのだ。
 
 いまソシエダが直面しているのは、遠く離れた国から、その卓越した実力ゆえに代表に招集される選手を獲得することで生じる困難だ。スペインがヤマルやオジャルサバルとの間で起こっているように、同胞たちは皆、その選手をこよなく愛し、自国のユニホームを着てできるだけ多くの試合に出場することを要求する。

 もちろん自国の代表のために全力を尽くす選手を高く評価することは、チュリ・ウルディンのファンが毎日、青と白のストライプ柄のユニホームを着た選手たちに求めていることと同じであり、その点においては議論の余地はまったくない。しかし確かなのは、代表招集に端を発した様々な要因が重なり、タケのソシエダでのスタメンの座が危うくなっていることだ。

 この問題は新しいものではないが、今シーズンは、足首の負傷の影響で騙し騙しのプレーを続けた末にズビエタでの練習中に悪化させ戦線を離脱している間、チームが進化し続けたことで、より顕著になっている。

 どれほど優秀な選手であろうと、チームを離れると、マッチフィットネスやチームメイトとの連携が低下することは避けられない。タケは代表招集のたびにそれを繰り返し、しかも足首の負傷が追い打ちをかけた。
 

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