「精神的にはボロボロだった」奇跡的勝利で28年ぶりW杯出場決定のスコットランド、主将は急逝したリバプール同僚への思いを吐露「ずっと頭から離れなかった…」

2025年11月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「これが最後のワールドカップのチャンスだろう」

スコットランドの主将を務めるロバートソン。(C)Getty Images

 自身初のワールドカップ出場となれば、感傷的になるのは当然だろう。ただ、アンドリュー・ロバートソンが感極まった理由は、それだけではない。ディオゴ・ジョッタを思い出していたからだ。

 11月18日の2026年北中米W杯欧州予選で、グループCのスコットランドは後半アディショナルタイムの2ゴールでデンマークに4-2の奇跡的勝利。首位に浮上し、1998年以来となる28年ぶりの本大会への切符を手に入れた。試合後、主将のロバートソンは7月にスペインでの交通事故で急死したジョッタへの想いを口にしている。

 米スポーツチャンネル『ESPN』によると、ロバートソンは『BBC Scotland』で、「うまく隠してきたと思うけど、精神的にはボロボロだった」と、リバプールでチームメイトだったジョッタのことを話した。

「自分の年齢は分かっている。これが最後のワールドカップのチャンスだろう。今日はジョッタのことが頭から離れなかったよ。一緒にワールドカップのことをたくさん話していたんだ。彼はケガでカタール大会に出られず、僕は予選を突破したことがなかった。僕らはいつも、ワールドカップはどうなんだろうと話し合っていたんだよ。でも、今夜は笑顔で僕を見守ってくれているだろう」

「一日中ずっと、彼のことが頭から離れなかった。だから、部屋ではちょっとつらかったんだ。みんなにはうまく隠せたと思うんだけど、とにかくこうなってうれしい」
 
 ポルトガルも先日、W杯出場を決めている。本大会にジョッタがいないことが残念でならない。

 ロバートソンはクラブで数々のタイトルを手にしてきた。だが、W杯の舞台は初となるだけに、この日の勝利は「人生最高の夜のひとつ」と述べている。

「正直、このグループはこれまでで最高だ。監督の試合前のスピーチは素晴らしかった。僕らのこれまでの思い出に触れ、もうひとつ思い出をつくろうと言ってくれたんだ。その瞬間の僕らはとても感情的だった。みんなでそれができたんだ。人生最高の夜のひとつとなるだろうね」

「サッカーの試合としては最もクレイジーな類だったし、国民をはらはらさせたけど、それだけの価値があったと思う。だって、W杯に出るんだからね。信じられないよ」

 ついにたどり着いたステージで、天からジョッタが見守るなか、ロバートソンがどのようなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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