史上初の日本代表100試合指揮に選手たちがサプライズ。花束と記念ユニホームを贈られた森保一監督は感謝「非常に嬉しい気持ちで終えることができた」

2025年11月19日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

2点目を奪った時には、ベンチ前の歓喜の輪にも

ボリビア戦は森保監督がA代表を指揮して100試合目だった。3-0で勝利した試合後、記念撮影を行なった。(C)JFA

[国際親善試合]日本 3-0 ボリビア/11月18日/国立競技場

 日本代表が3-0でボリビア代表に勝利した一戦は、森保一監督がA代表を指揮して100試合目のメモリアルなゲームでもあった。国際Aマッチを100試合指揮したのは、史上初である。

「私ひとりで100試合をやってきたわけではないですし、チーム一丸となって1戦1戦を戦っていく。そういう気持ちでここまでやってきました」

 そう語った森保監督は、周囲への感謝を口にする。

「選手、スタッフ、サポーターの皆さんを含めて、たくさんの方々に祝っていただき、いろんな人に支えられながら、ここまで来られているんだなと、今回も感じさせていただきました。皆さんに感謝の想いでいっぱいです」
 
 試合前のロッカールームで円陣を組んだ際には、キャプテンの遠藤航から「勝ってお祝いしよう」という言葉があったという。そうした背景もあったからなのだろう。1点リードで迎えた71分に、町野修斗が追加点を奪うと、ベンチ前にできた歓喜の輪に森保監督の姿があった。これまでの試合ではあまり見かけたことのない珍しい光景だった。

「2点目が入った後に何人かの選手と目が合って、『来い来い』と言われたので、一緒に喜ばせていただきました。選手たちの優しさ、思いやりもありがたいなと思います」

 そして試合後には、サプライズがあった。選手たちから森保監督へ、花束と背番号に「100」の入った記念ユニホームが贈られたのだ。指揮官はウォーターシャワーによる祝福も受けた。

「まさか記念のユニホームを作ってもらえて、お花までもらえるとは思っていなかったです。先ほども言いましたが、キャプテンからのチームを代表しての言葉と、2点目の歓喜の輪に加えてもらったことで終わりかなと思っていたので、最後にサプライズをしてもらえて嬉しかったです。ウォーターシャワーについても、選手たちからいじってもらえて、非常に嬉しい気持ちで100試合目を終えることができました。

 これからも選手たちとは、お互いに厳しいやり取りをしなければいけない。そのなかでも、監督からの一方通行になるのではなく、選手からいろんなアクションとリアクションを出してもらえるように、世界一を目ざしてチーム力を上げていくために、建設的なやり取りをできるようになっていければいいかなと思います」

 監督と選手が信頼関係を築けていることが、森保ジャパンの強さの秘訣なのだろう。そう感じる印象的なシーンでもあった。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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