「次の勝利を約束してくれるものではない」ボリビアに3発快勝も、森保一監督に慢心なし。北中米W杯に向けたロードマップとメンバー選考にも言及「まだまだ見たい選手がいたり…」【日本代表】

2025年11月18日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「勝ちにこだわって戦うところを忘れてはいけない」

ボリビアに3-0で快勝した日本。試合後の会見で森保監督は、北中米W杯に向けてのロードマップを語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は11月18日、国際親善試合でボリビア代表とホームで対戦した。

 日本は開始早々の4分、先制に成功する。久保建英が右サイドから挙げたクロスを胸トラップで収めた鎌田大地が、左足でゴールネットを揺らした。

 その後も日本は、インテンシティの高い守備で試合を優勢に進める。23分には菅原由勢が右サイドからクロスを供給し、小川航基が頭で押し込む。これは相手GKにはじかれたボールがバーに当たり、ゴールとはならなかった。

 1点リードで迎えた後半は、ボリビアに押し込まれる場面もあった日本だが、67分に中村敬斗、上田綺世、町野修斗を投入すると、流れを引き寄せる。そして71分に、追加点を奪う。中村のペナルティエリア右からの折り返しを、町野が右足で押し込んだ。

 さらに78分にも、ボックス内で上田からの横パスを受けた中村が、巧みに相手をかわして右足を振り抜き、3点目。終盤はボリビアにゴールを脅かされるシーンがあったものの、守備陣を中心にしっかり守り切り、3-0で勝利した。
 
 日本代表を率いて100試合目。メモリアルなゲームを勝利で飾った森保一監督は「今年の代表戦のラストゲームを、ホームで勝って、応援してくださるサポーターや国民の皆さんに勝利を届けられた。選手がよく頑張ったと思います」と述べたうえで、さらにこう続けた。

「難しい試合になりました。なかなか自分たちがコントロールできないような試合で、少しでも集中が切れたり、ベースの部分で切り替えが遅かったりしていれば、失点していてもおかしくなかった。きっちり無失点に抑えて勝ってくれたことは、我々が主導権を握って勝っていくのも大切ですけど、どんな内容でも勝つことを選手たちは見せてくれた。今後の自信に繋げていければと思います」

 北中米ワールドカップの開幕は来年6月。そこに向けてのロードマップを記者から訊かれた指揮官は、次のように語った。

「今日の試合も勝たせてもらいましたが、この勝利が次の勝利を約束してくれるものではないです。これまで通り1戦1戦勝利を目ざして戦うところ、勝ちにこだわって戦うところを忘れてはいけない」

 また、メンバー選考について森保監督は「ワールドカップ直前まで固まらないかなという気持ちです」とコメント。「ワールドカップのアジア予選が終わって、9月からチームを固めていくという新たなフェーズと思っていましたが、怪我人であったり、まだまだ見たい選手がいたりと一気に切り替わっています。より力のある選手、そして1年後に向けて成長に期待できる選手も含めて、幅を広げながらチーム戦術の浸透度を図って、最後に本当に状態の良い選手、チーム一丸となって戦うために必要な選手を選んでいきたい」と述べた。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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