「大変ショック」負傷交代のフランシスにガーナ指揮官が沈痛。田中碧の姿勢と謝罪には感謝「決して当たり前のことではない」

2025年11月15日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

交代でピッチを退いた田中がガーナのベンチへ

ベンチまで謝りに来た田中(左)とアッド監督(中央)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ガーナ代表は11月14日、国際親善試合で日本代表と敵地で対戦し、0-2で敗れた。

 攻守にインテンシティの高いプレーを見せる日本に対し、カウンターやロングボールでシンプルに背後を狙う攻撃を仕掛けたガーナだったが、90分を通じて決定機を作れず。悔しい敗戦となった。

 後半が始まって間もない時間には、残念なアクシデントもあった。ガーナ側のペナルティエリア手前で、田中碧がシュートモーションに入った時、後方からブロックに入ったフランシス・アブの右足が田中の振った右足と絡まってしまったのだ。ピッチに倒れ込んだフランシスは、そのまま立つことができず。担架で運ばれて途中交代を余儀なくされた。
 
「大変ショックを受けています」

 試合後、ガーナのオットー・アッド監督は沈痛な面持ちでそう語った。

 一方で、68分に交代でピッチを退いた田中が、ベンチまで来て謝罪したことに感謝も口にした。

「選手がわざわざベンチまで謝りに来る。選手のところだけでなく、監督の私のところまで来ることは、決して当たり前のことではないです。それに対して本当に感謝しています。

 サッカーは残念ながら、ハードにお互いぶつかり合っていると、アンラッキーにこういったことは起きてしまいます。ただ、そういったことがあったとしても、わざわざ謝りにくるのは普通にあることではないです」

 日本の森保一監督も「フランシス選手が少しでも早く、良い状態でサッカーができるようになること、怪我の回復が順調にいくことを願いたい」と語っていたが、フランシスの早期の回復を祈りたい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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