「どうして優勝できなかったんだ…」“因縁”の韓国に敗れてまさかの16強敗退――元イタリア代表が02年W杯を回想「このバカを見ろよ、どうしてパスを出さなかった?」

2025年11月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「決勝でブラジルとやれたはずだ」

韓国戦を回想したヴィエリ(21番)。(C)Getty Images

 20年以上が経っても、悔しさに変わりはないようだ。

 元イタリア代表のクリスティアン・ヴィエリが、日本と韓国が共催した2002年のワールドカップを回想した。ベスト16敗退に終わった大会で、優勝できなかったことに納得できないと話している。

 当時、ワールドクラスのビッグネームぞろいだったイタリアは、決勝トーナメント1回戦でホスト国の韓国に敗れた。ヴィエリのゴールで先制するも終盤に追いつかれ、延長戦ではフランチェスコ・トッティが2枚目のイエローカードを出されて退場。終了間際にゴールデンゴールを決められた。

 判定が物議を醸した一戦だが、ヴィエリは自分のプレーにも悔いが残ったようだ。『fanpage』によると、トッティと共に出演した番組で、ヴィエリは「最近、あるプレーを見直したんだ」と明かした。

「『このバカを見ろよ、どうしてパスを出さなかった?』と思ったね。右サイドへのロングボールで、自分がスタンドに蹴り込んでしまったんだ。君が中にいて、フリーだった。パスをしていたら、決めていたはずだ。言おうと思っていたんだけど、子どもたちのことで忘れてしまった」
 
 ジョバンニ・トラパットーニ監督が率いたこの大会のイタリア代表では、数々の名選手がプレーしていた。それだけに、「昨日のように覚えている」というヴィエリは、「あの代表を振り返ってみて、どうしてあのW杯で優勝できないんだと思った」と話している。

「オレたちには世界最強の守護神がいた。そしてファビオ・カンナバーロ、アレッサンドロ・ネスタ、パオロ・マルディーニだ。彼ら以上なんていない。前線はオレ、彼(トッティ)、フィリッポ・インザーギ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、ヴィンチェンツォ・モンテッラ...みんなセリエAで150得点だ。それにルイジ・ディ・ビアージョやジェンナーロ・ガットゥーゾもいた。どうして負けるんだ?」

 それでも、優勝したブラジルにはかなわなかったかもしれないとつけ加えた。

「直接決勝でブラジルとやれたはずだ。相手を見ても、イタリアを倒せるところなんてなかったと思うからね。だが、ブラジルのほうが少しだけ我々より強かったかもしれない。リバウド、ロナウジーニョ、ロナウド...プレステでもないんじゃないか!」

 当時のブラジルもイタリアも圧倒的な存在感だったことは間違いない。韓国対イタリアの結果が違うものになっていたら...そんな世界を見たいというファンも少なくないかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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