熱血アクションで話題のコンテ「毎日クラブとは話し合っている」とさらなる補強を示唆

2016年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファンに駆け寄って、喜びを爆発させたコンテ。

ファンと喜びを分かち合ったコンテは「暖かく迎え入れてくれたチェルシー・ファンには感謝している。イタリアの国旗を見た時はグッとくるものがあった」と語った。 (C) Getty Images

 8月15日、チェルシーがプレミアリーグ開幕戦でウェストハムを2-1で下し、アントニオ・コンテ新政権の初陣で勝利を収めた。
 
 ホームの大声援を受けたチェルシーは47分にエデン・アザールのPKで先制するが、77分にウェストハムのジェームズ・コリンズに同点弾を許してしまう。しかし、終了間際の89分にジエゴ・コスタが決勝弾を決め、同じロンドンに本拠を置くライバルに競り勝った。
 
 試合後、開幕白星スタートを喜んだのが、昨シーズンは「チームのスランプの主因」と批判されたエデン・アザールだ。
 
 85分に交代するまで、キレのある動きを見せたベルギー代表MFは「僕らは90分間、虎のように戦った。今後の戦いがとても楽しみになった。ファンには大きな喜びを提供したい。今日のようなスタートを切ることができて最高の気分だよ」と充実感を語った。
 
 D・コスタの決勝ゴールが決まった直後にファンに向かって駆け出した熱血アクションでも大きな話題となったコンテ監督は、チームのパフォーマンスに満足げな表情を浮かべ、以下のコメントを残した。
 
「選手たちはハイプレッシャーも、ポゼッションも見事にこなしてくれた。まだ改善の余地はあるが、今夜は難敵ウェストハムから勝利を掴むことが何より大事だった。多くのチャンスを創り出していたし、我々は勝利に値していた」
 
「新しいクラブに来た監督は、自分の哲学をチームに落とし込む作業から取り掛かる。私が就いてから、たった1か月でここまで仕上げられたことは喜ばしい限りだよ」
 
 また、昨シーズンまで主力だったセスク・ファブレガスを起用しなかったことについては「彼の姿勢と振る舞いは気に入っているよ。ただ、チェルシーという偉大なクラブでは、最高の11人をセレクトするという厳しい作業が待っている。セスクだけではなく全ての選手にスタメンから外れる可能性がある」と語り、不和による選択ではないことを明らかにした。
 
 そして、今夏の移籍市場について聞かれたイタリア人指揮官は「毎日クラブと話し合っている。とにかく馬鹿げた状態だからね。正常な状態に戻るのを待っている。今のチームには満足しているけど、残りの2週間は常に動ける準備はしているつもりだ」とさらなる補強を示唆した。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事