渡欧の小林祐希がハリル監督に挑戦状「バルサに行ってやるから待ってろよ、って感じです」

2016年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ワールドカップから逆算したら、今が自分にとってベスト」

ヘーレンフェーン移籍のため、オランダに飛び立った小林祐希。空港で持ち前の「ビッグマウス」を披露した。

 8月15日、ジュビロ磐田からヘーレンフェーンへの完全移籍が決定した日本代表MFの小林祐希が渡欧。空港に集まったメディアの前で現在の心境を語った。
 
――移籍決定から出国まで短い期間だったと思いますが、荷物の準備は大丈夫でしたか?
 
「へーレンフェーンは、荷物でなく俺を必要としているんで、スパイクだけあればオッケーです」
 
――チェックイン姿に珍さを感じました。
 
「ひとりでチェックインしたのは実は初めてでした。今後はヨーロッパでひとりで色々と動かなければいけないので、言葉を覚えたいと思います。英語は自分の伝えたい事は伝えられますが、あとは聞き取りです。俺は日本で勝ちたいわけではなく、世界で勝ちたいので、英語は2年前くらいから学んできました」
 
――海外移籍への想いはいつ頃から抱いていましたか?
 
「サッカーをはじめて、物心がついた頃から海外に行くと決めていました。日本にも海外での映像が入ってくるようになっていたので、活躍する選手たちを見て行きたいと思いました」
 
――新天地にオランダを選んだ理由は?
 
「ヨーロッパ・サッカーの登竜門として、多くの有名選手がオランダを経由している。各国の若手が集まって、ギラギラしているリーグですよね。自分より年下の選手が多いと思いますが、ギラギラしている若手から学べることはあると思う。日本ではベテラン(先輩)から学んでいましたが、オランダでは後輩からも学べるかなと」
 
――なぜこのタイミングでの海外移籍だったのか?
 
「(2年後の)ワールドカップから逆算したら、今が自分にとってベストだと思っている。やはり、海外選手の強さ、速さ、上手さに慣れたかった。フィジカルやプレーの質をはじめ、すべてにおいてワンランク、ツーランクとレベルを上げていける場所だと思っています」
 
――いま抱いている野望は?
 
「へーレンフェーンへの敬意もあるので、あんまり先の話はできませんが、『ここがゴールではありません』とだけ言っておきます」
 
――自分の中でオランダは何年と区切りはありますか?
 
「半年ずつが勝負だと思っています。結果を残し続ければ、ビッククラブへというのもあるかもしれないので。それが1年、2年になるかもしれませんが。新天地でのプレーは代表にも関わってくると思うので、1試合1試合がセレクションだと思っています」
 
――チームにはどんな貢献がしたいですか?
 
「よく『ゴールやアシストなど具体的な数字の目標は?』と聞かれますが、自分的には具体的な数字と言うのはなくて。(ジュビロ磐田で監督の)名波さんと出会ってから、周りを活かす・チームを勝たせるプレーを一番にしようと心掛ければ、最後は自分のところにボールこぼれてくる、ということをここ2年間で学びました。だから、数字というよりもチームを勝たせることだけを考えてプレーしたいと思います」
 
――オランダで活躍できる自信は?
 
「自信が100%なかったら行きません」

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