昨季限りで現役を引退した豊田陽平氏が、内田篤人氏がMCを務めるDAZNの「内田篤人のFOOTBALL TIME」にゲスト出演。サガン鳥栖でチームメイトだった鎌田大地（現クリスタル・パレス）の衝撃を伝えた。

　森保ジャパンの主軸で、世界最高峰のプレミアリーグで存在感を示す鎌田だが、当時高校生で練習生として鳥栖にやってきた際、その片鱗は全くなかったという。

　現在40歳の豊田氏は「本当にどんどん登り詰めていったなってびっくりしていますし、これからも楽しみです。短い期間でしたけど、携わらせていただいてありがとうございますって感じです」とユーモアを交えて今日の活躍を語った後、ファーストインパクトをこう振り返った。

「もう練習参加の時点が衝撃的すぎて。２日間か３日間来たんですけど、めちゃくちゃやる気なかったんですよ。もう脱力どころじゃない。『俺、別にここで練習したくて来てるわけじゃないし』ぐらいの雰囲気感で練習をやってて。播戸（竜二）さんと水沼宏太をブチギレさせて、練習の度に２人から『やる気ねえなら帰れよ！』って言われてるぐらいなんですよ」
 

　プロで一緒にプレーすることはないだろうと踏んでいたようだが、鎌田は2015年に東山高校から鳥栖に加入した。

「『なんちゅうやつ来たんだ』で（練習生としての期間が）終わって、シーズンの秋ぐらいに『鎌田大地、加入のお知らせ』みたいなリリースが出たんですよ。『嘘でしょ!?』『このクラブどうなりたいの？』って、みんなで『彼入れてどうすんの？』みたいな雰囲気になったんですね。『信じられない。どういうこと？』みたいになってたんですけど、キャンプから合流ですよね。

『うわ！来たよ。またやる気ないあいつに俺らは付き合わないといけないのかね』って感じで入って、いざ練習したら、めちゃめちゃ上手いんですよ。『やるやないか！』『いやいや、あの練習の時やっとけこれ！』『なにこれ!?』みたいな。もう彼の中でちゃんと『ここだ』って覚悟を決めてきたんだと思います」

　内田氏の爆笑を誘った豊田氏は、プロ１年目にJ１で21試合に出場した後輩の性格を「マイペースだったと思いますし、自分のやるって決めたことはある程度やってたと思いますけど、自分の管轄外のところだったら『あれ、大地いた？』みたいな。メリハリはすごかったです」とまとめた。

　当時からあらゆる意味で規格外だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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